自民党の歴史的大勝で終わった衆院選について、SPキャスター・橋下徹さん、そしてフジテレビ・高田圭太政治部長と見ていきます。
青井実キャスター:
橋下さん、まずこの結果ひと言でどう見ますか?
SPキャスター・橋下徹氏:
僕は民主主義のレベルが上がる選挙だと思います。国民が選んだんです。高市首相か否かで、高市首相を選んだんです。これはもう大前提。
宮司愛海キャスター:
では、データでこの衆院選を振り返っていきます。自民党ですが、前回から118議席増加し、316議席を単独で獲得しました。これは小泉内閣、安倍内閣よりも多い。さらに、2009年に民主党が政権交代した時の308議席をも上回るということで、戦後最多ということです。では、小選挙区で見てみますと、自民党が31都県で議席を独占したという結果になりました。
青井実キャスター:
高田さん、戦後最多ということですが、なぜここまで自民が圧勝したと分析しますか?
フジテレビ・高田圭太政治部長:
まず、FNNの出口調査による年代別の比例の投票先を見ると、全ての世代で自民党がトップになっているんです。とにかくまんべんなく集めたと。ただ、これを2025年の参院選と比べてみると、特徴が表れているのが特に若い層です。若い層では3位だったのが今回1位に上がっていると。これは石破政権から高市政権に変わったことによる影響が一番大きいですね。
青井実キャスター:
10代、20代、30代もそうですけど、高市首相に何を期待したと思いますか?
フジテレビ・高田圭太政治部長:
高市首相の最後の演説を聴いた聴衆に伺ったんですが、やっぱり高市首相は何か動かしてくれると。石破さんもいろいろやったんですけど、何か動かない感じがあったんでしょうね。野党への遠慮もあったと思いますが。そこを高市首相はしっかり動かしてくれる。その流れを止めたくないという思いが、今回の自民党の大勝につながったと思います。
宮司愛海キャスター:
それから今回の選挙、自民党の政治資金を巡る不記載問題に関連した議員もほとんど当選したということですが、橋下さん、この辺りはみそぎが済んだというふうに捉えるんでしょうか?
SPキャスター・橋下徹氏:
一部報道によれば、不記載議員を許したわけではないという数字の方が高い。だけれども選挙っていうのは、最後はどの政党を選ぶかっていう選択を迫られるわけですから、不記載とか政治とカネの問題を許したわけじゃないけれど、比べてみると、よりましなリーダーは誰かというところで高市首相に行ったというところもあるんじゃないんですか。でも若い世代の票って移ろいやすいですから。自民党もこれであぐらをかいていたら、えらいことになりますよ。高市首相の政策的には考え方は合わないところもたくさんあるんですけども、永田町の雰囲気がしない、永田町のにおいがしないところ、これがこれからの時代に求められる政治家のスタイルだと思います。
青井実キャスター:
それも若い世代にうけたのかもと。
SPキャスター・橋下徹氏:
だから、チームみらいとか参政党とか国民民主党、それから日本維新の会、何となくそういう雰囲気のところは現有か、伸ばしているところがあるんでね。
宮司愛海キャスター:
この大勝によって獲得議席が候補者の数を上回るという異例の事態も起きているんです。自民党は比例名簿に載せた候補者のうち、小選挙区との重複立候補をした候補が、小選挙区で軒並み当選したということで、比例の複数のブロックで名簿が足りなくなってしまったんですよね。ですから、それを中道改革連合、日本維新の会、チームみらい、参政党、国民民主党、れいわ新選組など、他の党に譲るという結果になったんです。
青井実キャスター:
他の党はラッキーという形になるんでしょうけども、前もありましたよね?
フジテレビ・高田圭太政治部長:
直近では国民民主党が躍進した時。ただ、14議席は聞いたことないぐらいの勢いで、今回は自民党が3分の2を超えているからいいですけど、もしギリギリだった時にこれを取りこぼしていたら全然局面が違っていた。そのくらい読めない大勝だったということが言えますね。
宮司愛海キャスター:
こうして譲ったうえでも、自民党は3分の2の310議席を獲得したということですが、参議院で否決された法案を衆議院で再可決が可能になる数字ということですね。
今後、高市首相はどんな政策を進めていくのかということに関して、8日のフジテレビの番組で高市首相は、反対意見もある経済財政政策の大転換ですとか、安全保障政策の強化、インテリジェンス能力の強化について、「信任されたら一生懸命取り組まなきゃいけない」とお話していたんですが、橋下さん、高市首相はまずどんなことをやりますかね?
SPキャスター・橋下徹氏:
この掲げている、実際に言っていることを進めていくんでしょうけど、有権者はそこまで政策一つ一つ、暇じゃないから見きれませんよ。僕らみたいにずっとみている訳にはいかないのでね。だから、有権者は高市首相に期待した。でも、そこで出てくる政策について本当にこんなことやるのってなるかも分からない。そこをメディア、政治評論、政治報道する側が文句ばっかり言うんじゃなくて、しっかりこういう問題がありますよと。有権者が選んだらそれでいいわけですから。否定ばっかりするんじゃなくて、こういう政策にはこの問題があります、ここを考えましょう、ということをこれまでの報道の在り方を変えた報道をしなきゃいけないと思います。
宮司愛海キャスター:
政策本位でしっかり伝えていく必要があると。
SPキャスター・橋下徹氏:
そうですね。国会議員のスタイルもそうだし、メディアのスタイルも変わるぐらいの、僕はある意味ポジティブに今回の結果を考えていますから。
宮司愛海キャスター:
ただ高田さん、自民党と日本維新の会は連立合意の中でも、抑止力の大幅強化とか、インテリジェンス改革とか、安全保障に関する少し踏み込んだ内容なども入っていますが、日本維新の会はずっと選挙期間中、アクセル役になるといっていたじゃないですか。ではブレーキ役は、国会内でどこが担っていくんでしょうか?
フジテレビ・高田圭太政治部長:
中道はそこはやっていくと思いますが、かなり力は弱くなっていると。この巨大な力を高市首相が思いっきり使うのか抑制的に使うのか、というのは高市首相流のやり方がどうなるかは我々非常に注目するところですし、まずは、こうした抑止力の強化とかインテリジェンス改革をやっていくんですけれども、高市首相の頭の中には、この先、次の参議院選挙までの2年半というスパンの中では憲法改正や、そういった大きなテーマがあると思います。
青井実キャスター:
橋下さん、消費税だったり社会保険だったり議員定数削減とか、世論の支持は高いけど自民党の中では反対の人がいるわけじゃないですか。日本維新の会としては、どういうふうにうまく進めていけばいいんですか?
SPキャスター・橋下徹氏:
日本維新の会は存在意義がどうなるかが言われていますが、高市首相と吉村代表の個人的な信頼関係によって、今までの関係はあまり崩れないと思うんです。ただ、本当に高市首相がやっていることに対して誰がブレーキ役になるかというと、国民ですよ。今までは投票したあと、全部国会にお任せ。あとはやってねだったんだけど、これからは国民が次の選挙で審判を下す。そのためにしっかり政治報道等を聞きながら考えることが必要になると思うんですね。
青井実キャスター:
そういう意味では、高市首相はここで大勝して政治がやりやすくなるのか、それとも厳しい目が来るのか、どういうふうに思いますか?
SPキャスター・橋下徹氏:
両面あります。両面あるけれども、今まであまり動かなかった、停滞していた政治が動く政治になる。でも動く政治は、ある意味で暴走する危険性もあるから、本当にメディアと国民の責任が重大になってきます。これは僕、民主主義がレベルアップしたと歓迎しています。