衆議院選挙も8日の投開票が迫り、いよいよ終盤戦です。
因縁の2人が争う激戦区、福岡市中心部の福岡2区の最新情報をお伝えします。
福岡市・天神を含む九州屈指の都市型選挙区「福岡2区」。
届け出順に、共産、自民、中道、参政の4人が立候補しています。
◆自民・前 鬼木誠さん(53)(1月22日)
「足し算・引き算だけで考えると、絶望的に厳しい状況」
自民党の前職・鬼木誠さんは1月22日の取材の際、今回の選挙戦を「絶望的」とも称していました。
そのわけは、立憲と公明による新党「中道改革連合」の結成。
連立与党として自身に投じられていた1万を超える公明票を失うことも想定され、当初は劣勢との見方が多くありました。
しかし…。
◆高市首相(自民党総裁)(1月30日)
「鬼木氏は防衛の専門家です。防衛省で副大臣4期務めた人、他にいたっけ?いないよね。本当に国防政策に明るい」
高市人気を追い風に支持を伸ばしていきます。
さらに2月2日には…。
◆片山さつき財務相(2月2日)
「財務大臣兼、金融担当大臣の片山さつきです。石破内閣が取った議席じゃなくて、自分の方針で議席を問うてみようというのが、今のこの選挙」
高市内閣のキーマン、片山さつき大臣が応援に駆け付けました。
地方銀行出身の鬼木さんとは、長らく金融政策を共にした間柄です。
◆片山さつき財務相
「(鬼木氏は)防衛副大臣4期ですからね、信頼されています。実力者です」
◆自民・前 鬼木誠さん
「国民は高市内閣に大きな期待を寄せている。そうした期待の気持ちにしっかり応える選挙。そして、それから先の歩みとさせていただきたい」
前回は5度目の挑戦にして初めて小選挙区で落選し、辛くも比例復活となった鬼木さん。
高市内閣の大物たちからの支援も強みに、FNNによる中盤の情勢調査では選挙戦で一歩リードしています。
◆自民・前 鬼木誠さん
「明るく前向きで、意思の強い女性総理が現れたので、日本を元気に成長させるという訴えを、私も一緒になって届けたい」
その鬼木さんを懸命に追いかけるのが…。
◆中道・前 稲富修二さん(55)(1月27日)
「高市総理『最低獲得目標が233』と言った。今も233議席あるんですよ、与党。じゃあ何のために選挙やるんですか」
中道の前職・稲富修二さんです。
政治とカネの問題が焦点となった前回選挙で、それまで4回連続で敗れていた鬼木さんに初めて勝利し、念願の小選挙区での当選を果たしました。
◆記者リポート(1月21日)
「中道に加わった、元立憲の稲富議員が公明党の福岡県本部を訪れました」
選挙直前の電撃的な新党結成で、当時立憲の県連代表を務めていた稲富さんは、県内の公明党組織との関係構築にも奔走しました。
◆中道・前 稲富修二さん(2月3日)
「(前の自公政権で)公明党の力は大きかったと思う」
Q.先日の天神での決起集会も?
「たまげましたね」
稲富さんが「たまげた」と語るのは2月1日に公明側が主催した中道の決起集会です。
会場の警固公園を埋め尽くすほどの支持者が集まりました。
◆中道・前 稲富修二さん(2月1日)
「どうにかして皆さん、情勢いろいろあるけど、何としても勝たせてください。皆さんと一緒に携えていければ、必ず勝利が見えてきます」
◆公明党 支持者
「(立憲・公明のどちらかに)偏ってはいけないという意味で、解党して『中道』に集合したという風に理解をしている」
Q.これまで、小選挙区は自民を応援?
◆公明党 支持者
「はい」
Q.今回は?
「中道」
公明側の組織的な票の積み上げにも期待し、逆転勝利を狙います。
◆中道・前 稲富修二さん(2月3日)
「とにかく物価が上がって、今日も円安が進んで物価が上がるので、その対策を、とにかく力いっぱい皆さんに訴えたい」
伸び悩んでいるのが、元佐賀市長で福岡大学の教授も務めていた参政党の木下敏之さんです。
1月29日は神谷代表も応援に入りましたが、去年7月の参院選で巻き起こった参政ブームほどの勢いはなく、地道に支持を訴えています。
◆参政・新 木下敏之さん(65)
「消費税減税と積極財政で景気を良くして、外国人労働者に頼ることをやめましょう。景気が悪かったら、企業は安い賃金で働く人を使わざるを得ない。この2つ(景気対策・外国人対策)はセットで変えるしかないと思う」
共産党の貫洞基裕さんは平和外交を掲げ、高市政権への批判票の獲得を狙いますが、厳しい戦いです。
◆共産・新 貫洞基裕さん(45)
「高市政権がアメリカの言いなりに、日本の軍事化をどんどん突き進めている。軍事では絶対に平和を守れない。そこを大いに訴えていきたい」
住民の入れ替わりが激しく、無党派層の動向もカギを握るとされる福岡2区。
6度目の対決となる自民・鬼木さんと中道・稲富さんによる事実上の一騎打ちの構図で終盤戦を迎えています。