◆「福井村田製作所」の研究拠点が

北陸新幹線開業から間もなく3年が経ちます。越前市の越前たけふ駅は福井県内で唯一、在来線から離れて郊外に新設され、開発は道半ばで周辺の街づくりが課題となっています。その新幹線駅周辺に第1号となる企業が進出し、5日に竣工しました。世界的な電子部品メーカー・村田製作所グループのひとつ「福井村田製作所」の研究拠点です。
        
村田製作所ではパソコンやスマートフォンなどに使われる電子部品のセラミックコンデンサを生産していて、今回、福井村田製作所が設立した研究開発センターは、セラミックコンデンサではグループ最大の研究拠点となります。
      
5日の竣工式には、工事関係者や社員約80人が出席し、福井村田製作所の畑尾直哉社長が「ここから始まる革新が世界に誇れるものづくりを実現し、未来を切り開く原動力となると固く信じている」と挨拶し、完成を祝いました。
  
研究開発センターは鉄骨5階建てで、敷地面積は約5万5千平方メートル。2023年11月に着工し、総事業費350億円をかけて建設しました。
 
世界的な需要の高まりを背景に、生成AIに対応できる高性能なサーバー向け商品を開発します。
  
研究開発センターの運用は3月30日からで、たけふ事業所の500人が勤務。最大800人の従業員を見込みます。
 
畑尾直哉社長は「我々の研究開発もそうだが、福井県や越前市、ここ越前たけふ駅周辺の活性化に少しでも貢献することができたら非常にありがたい」としています。

◆来春以降にホテルも開業、新たな交流拠点の整備も検討

北陸新幹線の「越前たけふ駅」は丹南の玄関口で、新幹線開業1年目に市内の観光地を訪れたのは、前年より50万人増え180万人に上りました。
     
来年春以降には、ホテル「ドーミーイン」などを展開する東京の共立メンテナンスがホテルを開業する予定です。市は共立メンテナンスと共に、このホテルと一体的に、商業施設やコワーキングスペースなどを含む新たな交流拠点の整備を検討しています。
  
越前市は、駅西側の約100ヘクタールについて商業施設や企業の誘致を進めてきましたが、今回、駅周辺エリアに進出する企業第1号として福井村田製作所の研究開発センターが完成したことで、これを契機とする新たな交流に期待されています。
 
小泉陽一副市長は「新たな人の流れや交流が生まれる。市の経済活性化や近隣周辺の街づくりにも大きく寄与すると考えている」と期待を込めます。
   
市は、あくまで“民間の主導の開発”としつつも、今後もU・Iターンを見据えて幅広い業種を誘致し、開発を促したいとしています。
  
北陸新幹線に加え、北陸自動車道や国道8号が走る交通の要所でもある駅周辺エリアをどう活用していくのか、注目されます。

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