投票の選択肢となる情報をお伝えする「もっと投票の前に」。“真冬の決戦”となった今回の衆院選・県1区に立候補した3人が訴える政策や、人柄も垣間見える選挙戦にかける思いを取材した。
<県1区>※届け出順
自民・新人 遠藤寛明氏(39)
中道・前職 原田和広氏(52)
参政・新人 桜田恭子氏(44)
(自民・新・遠藤寛明候補)
「ひたすらひたむき。遠藤寛明、必ずや皆さんの力に、期待に応えてまいります」
元県議で自民の新人・遠藤寛明氏。
上山市出身、東京の大学院を修了後、シンクタンクに勤務。
父・遠藤利明氏の秘書を務めた後、2019年の県議選で初当選。
これまでに県議会・厚生環境委員長などを務めた。
前職・遠藤利明さんの後継として、初の衆院選に臨む。
(自民・新・遠藤寛明候補)
「強い日本をつくるため、さまざまなことがある。まずは県民の皆さんが安心して暮らせなければならない」
強い日本をつくるために、山形を元気にしなければならないという遠藤氏。
担い手を守る農業を作ることや、豪雨・豪雪などから命と暮らしを守る備えの拡充などを訴えている。
新人の遠藤氏を応援しようと大物が来県。
小泉進次郎防衛大臣は、遠藤氏と自身の境遇が似ていると、遠藤氏への投票を後押しした。
(自民党・小泉進次郎防衛相)
「初めての選挙、名前と顔を一致させることが本当に苦労が伴う、よくわかる。何度も名前を間違えられる。その気持ちがわかるのは『小泉さんだな』と」
ほかにも、岸田文雄元首相が事務所を訪れ激励したほか、日本オリンピック委員会の会長を務める橋本聖子参院議員も演説会に訪れるなど、父・遠藤利明氏の人脈も活用し、空中戦を展開。
遠藤氏自身も短い選挙期間で、少しでも名前を覚えてもらおうと、週末の夜の山形駅前を練り歩いたり、雪の上でも支援者を見つけてはあいさつをするなど、県民とのコミュニケーションを大切にしている。
(自民・新・遠藤寛明候補)
「少しずつ顔と名前を覚えてもらっている。若い世代からも『期待している』と、本当にありがたい。まだまだ元気で、最後まで走って走って走って、1人でも多くの皆さんに思いを訴えたい。最後までまだまだ走れます、頑張ります」
若い力で初めての国政選挙に挑む遠藤氏。
戦いはまだまだ続く。
中道・前職の原田和広氏は、4回目の衆議院議員選挙。
2025年9月に立憲の比例で繰り上げ当選し、今回は初めて“前職”としての挑戦。
支援者「頑張ってね」
原田氏「頑張ります、ありがとうございます」
原田氏の戦いのスタイルは「街頭から訴える」
この日も冷たい雪が降りしきる中、ひたすら声を上げる。
(中道・前・原田和広候補)
「中道は生活者ファースト。普通の人を真ん中に置いた政治、それを進めていきたい」
今回の選挙を戦う抜くために、新しい上着など防寒具を購入したという原田氏。
寒空の下、自分の声に耳を傾けてくれた支援者に駆け寄る。
(中道・前・原田和広候補)
「全然寒くないです。万端です、防寒対策は。寒さは全然気にならない、そのくらいの熱気」
原田氏が今回の選挙で強く訴えているのは、物価高などに対する生活者への支援。
「食料品の消費税を恒久的にゼロ」「社会保険料を国が一部負担」「農業者への直接支払い制度」などを訴えている。
(中道・前・原田和広候補)
「食料品部分、これを恒久的に0%にする。消費税の減税。中道改革連合は、国が一部負担する形で社会保険料を軽減する。当然企業の手取りが増える。その増えた手取りを、社員の手取りを増やすことに使ってもらいたい。大企業が5%の賃上げを春闘でするのであれば、6%以上の賃上げができるように、我々は社会保険料の軽減をやっていく。社員を喜ばせてください、それが定着すれば東京の大企業で働くよりも、地方の中小企業の手取りが多くなる」
これまで、立憲・国民・連合山形の2党1団体が擁立した候補として出馬していた原田氏。
今回は、衆院選に向けて結成された新党・中道改革連合から出馬する。
(公明党県本部・菊池文昭代表)
「山形1区、原田和広氏。私たちとみんな志を同じくして立候補を決意された。公明党も全力で、原田和広氏の当選に向け取り組んでいく」
古巣・立憲民主党からも、石垣のりこ参院議員が駆けつけ原田氏を後押しした。
新たな仲間も加わって戦う冬の超短期決戦。
寒さに負けず最後まで走り抜ける。
(立憲・新・原田和広候補)
「口が回らなくなったり、表情が固まってしまったり、体も体温が下がってくるので疲労が溜まってくるのを感じる。最後の最後になんとか逆転するくらいの気持ちで、厳しい選挙戦だが一瞬たりとも気を抜くことなく最後まで戦い抜きます」
(参政・新・桜田恭子候補)
「普通のお母さん。そして、今は教育関係の仕事をしている一般庶民です」
山形市生まれで、参政党・新人の桜田恭子氏。
今回の衆院選が、自身の初の選挙。
(参政・新・桜田恭子候補)
「ただの母ちゃんなんです。本当にただの母ちゃんなんです」
山形市内の高校を卒業後、カナダの大学に5年間留学した桜田氏は、その語学力を生かし、夫と英会話教室を経営している。
私生活では、小学6年の娘と小3・小2の息子の、3人の母親。
そんな桜田氏が立候補した理由は、自らの子育てを通し、現代の教育の在り方に疑問を感じたことからだそう。
(参政・新・桜田恭子候補)
「今は使われていない昭和の教育方針というところをもう1回取り上げて、子どもたちに思いやりを持って、日本人としてどんな土台の上で個性を生かしていくかという教育を進めていければ」
初めての選挙で知名度がまったくない桜田氏の選挙戦は、選挙区をくまなく回り、1人でも多くの人に自分の思いを知ってもらうこと。
(演説を聞いていた高齢者)
「厚生年金でもぎりぎり、食べていかれない。何とか国に言ってくれ」
(参政・新・桜田恭子候補)
「うちの母ちゃんもそうなの。積極財政だ。国から私たちにお金を回してもらわないと」
この日、誰もいない雪原に向かい街頭演説を行っていた桜田氏。
雪で足元が悪く、家から出てこられない人もいるだろうと、声だけでも届けたいと演説を行う。
(参政・新・桜田恭子候補)
「参政党という党が来て、桜田恭子という人が来たと、それだけでも伝われば」
桜田氏を後押しするために、“参政党の女神”と称され、2025年の参院選で党の知名度の向上に貢献した梅村みずほ参院議員が応援演説にやってきた。
(参政・梅村みずほ参院議員)
「国会議員だったら“それは重責だぞ”って、その重すぎる責任をわかった上で飛び込める一般の感覚を持った、桜田氏のような豚バラ肉とこま切れ肉の値段の違いをわかっている人じゃないといけない」
減税と社会保険を削減することで、国民が使える金を増やし経済成長につなげる考えを桜田氏は訴えている。
(参政・新・桜田恭子候補)
「積極財政、もっと私たちに投資してほしい。その声を、私は皆と一緒に山形からの1議席として届けたい。(英語)皆を信じている。日本のために立ち上がろう! 1、2、参政党!」
衆院選の投開票は2月8日。