1月27日に公示される衆議院議員選挙。憲法では総理大臣の指名や予算などの議決において衆議院を優先することが規定されているため、衆院選は“政権選択選挙”とも言われています。

2024年10月に行われた衆院選。

自民党は下野した2009年以来、15年ぶりに与党としての議席が過半数を割り込み、静岡県内でも8つある小選挙区の議席を自民党と野党が4つずつ分け合いました。

さらに、与党は続く2025年夏の参院選でも過半数割れの大敗。

石破総理が退陣へと追い込まれる引き金となりました。

石破茂 総理(当時):
今こそが然るべきタイミングであると考え、後進に道を譲る決断を致しました

こうした中、誕生した高市内閣。

女性の総理大臣は憲政史上初めてです。

高市早苗 総理(2025年10月):
国家国民のため結果を出していく。強い日本をつくるため、絶対にあきらめない

ただ、公明党が四半世紀にわたる自民党との連立の枠組みから離脱。

公明党・斉藤鉄夫 代表(当時):
政治とカネの問題について大きな回答がなかったので、我々はこういう決断をさせていただいた

自民党は新たに日本維新の会を連立のパートナーとする中、就任から約3カ月となった高市総理が下したのが衆議院の解散という決断です。

高市早苗 総理(1月19日):
私自身も内閣総理大臣としての進退をかけます。高市早苗に国家経営を託していただけるのか。国民の皆様に直接、判断していただきたい

県内選挙区の行方は果たして…。

本谷育美アナウンサー:
ここからは県政キャップの福島記者とお伝えします。

高市総理は先週19日の会見で、今回の衆院選について「自身の進退を懸ける」と述べた上で、勝敗ラインを「与党で過半数」と説明しています。

県内を見てみますと、2024年の前回選は8つある選挙区を自民党と野党が4議席ずつ分け合いました。
   
改めて史上最短となる今回の選挙のポイントは?

福島流星 記者:
自民党は2012年に政権を奪還して以降、いずれの選挙でも県内で5議席以上を獲得していましたので、4議席しか得られなかった前回選は関係者に衝撃が走りましたし、それだけ政治とカネの問題が大きく響いたということの現れでもあります。

こうした中で、高市フィーバーとも言える支持率の高さを議席数に直結させられるのか注目されています。

福島流星 記者:
こちらはFNNが実施した世論調査に基づく2025年1月以降の内閣支持率です。

石破内閣時代はいずれも30%代~40%代前半に留まっていたものの、高市総理が就任した2025年10月以降はいずれも70%を超える高水準となっています。

福島流星 記者:
対して、自民党の政党支持率は概ね30%前後となっていて、総理の人気の高さが自民党の議席数を押し上げる要因となるのか、それとも高市フィーバーと政治とカネの問題を払拭しきれていない自民党への審判は別物なのかがポイントとなります。

本谷育美アナウンサー:
立憲民主党と公明党が新党・中道改革連合を結成したことの影響は?

福島流星 記者:
立憲民主党の野田代表は2025年の秋から水面下で協議を重ねていて、急に浮上した話ではないと強調していますが、安全保障法制と原発政策においてまったく別の立場を取っていた両党の合流は選挙を前にした“野合”との批判が一定数あるのも事実です。

こうした批判を各立候補予定者が選挙戦を通じて払拭できるのかが、党として躍進できるのか否かのカギを握りそうです。

本谷育美アナウンサー:
公明党の支持母体である創価学会の動向は?

福島流星 記者:
自民党との長年の付き合いから当初は立憲出身の中道候補者を本当に応援するのかと懐疑的な見方が多く、実際、1月中旬に行われた会議では比例に注力する方針が示された一方、小選挙区は「原則として中道の候補へ」とするに留めました。

ただ、先週22日には創価学会の中央社会協議会で中道支持が決定し、その後、「小選挙区でも自民党からしっかり票を剥がす」との方針が立てられたとの話が広がったことから、焦燥感を覚えている自民党関係者もいて、ある自民党の立候補予定者は「日に日に反応が悪くなっている」と話します。

本谷育美アナウンサー:
県内の注目選挙区は?

福島流星 記者:
最も注目されるのは前回選で2647票差と県内で最も競った静岡4区です。

ただ、前回選は国民民主党・田中健 氏(48)と自民党・深澤陽一 氏(49)による一騎打ちでしたが、今回は2人に加え、れいわ新選組・鈴木智 氏(56)と参政党・高田晃宏 氏(51)、あわせて4人が立候補を予定しています。

れいわ・鈴木氏がリベラル層の受け皿になるのか、保守色の強い参政党・高田氏が、田中氏と深澤氏、どちらから多く票を奪うのか、このあたりが勝敗を分けるポイントとなりそうです。

本谷育美アナウンサー:
県内の票がどう動いていくのかが注目されます。

衆院選はいよいよ27日公示です。

ここまで福島記者とお伝えしました。

テレビ静岡
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