将棋界のレジェンド・加藤一二三さんが22日未明、亡くなったことが分かりました。
86歳でした。
加藤一二三さん(2017年 引退会見):
50年、100年、色あせない名局を指せたということが私にとっては誇り、喜び。
「将棋棋士として大成しましたが、テレビに出たり歌をうたったり、頼まれたら全部喜んでやる決心でいます」といい“ひふみん”の愛称でバラエティー番組などにも出演し、親しまれてきた、加藤一二三さん。
22日午前3時15分、肺炎のため、都内の病院で亡くなったことを所属事務所が発表しました。
1940年1月1日、福岡で生まれた加藤さんは1954年、当時歴代最年少の14歳7カ月で四段となり、棋士史上初の中学生棋士として一躍注目されました。
この記録は、現在六冠の藤井聡太さんがプロとしてデビューするまで62年間破られませんでした。
記録を更新された翌日、フジテレビの取材に応じ胸の内を明かしていました。
加藤一二三さん(2020年):
私が持っていた記録を抜く人が出てきたとすれば、加藤さんという人は、若い頃から、色んな記録を持ってるなと。(自分を)わかってもらえることでうれしいです。だって、藤井さんが出てこなかったら、私の記録なんて誰も関心ないですから。
藤井聡太六冠の活躍もあり、将棋界の対局中のおやつが話題になった時には「気分転換とか、くつろぐこともあります。おなかがすくと、イライラするでしょ?もし、3時のおやつがなかったら、ひとくちで言うとかなり疲労しますよ」と話していました。
藤井聡太六冠の活躍が注目されるたび取材に応じ、視聴者に将棋の面白さを伝え続けてきました。
加藤一二三さん(2021年):
私もそうでしたけど、彼(藤井六冠)は対局の前に怖いということをきっと思ってない。つまり、私もそうだったけども対局の前に「負けたらどうしよう」と思わないんですよ。どんな時も勝つつもりで、盤の前にいるわけ。
そして、羽生善治九段はXを更新し、「加藤一二三先生とは子供の頃から、沢山の思い出があります。五十代からの棋士の道のお話をもう伺えないことが残念です。折々に祝福・心配・応援のお言葉をかけてくださる優しく温かいお人柄、将棋への愛に溢れた偉大な大先輩でした」と加藤さんへの思いを寄せました。