テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「離岸距離」についてお伝えします。

寒気のバロメーターは「雲の隙間」に 

コーナーの冒頭、画面に現れたのは床にどっしりと座り込んだ「冬将軍」=古山予報士の姿が。

足軽役の児玉アナが「古山冬将軍、なぜ床に座っておられるのですか?」と尋ねると、古山冬将軍は「今回は長居すると決めたんじゃ。泰一郎もしっかり腹ごしらえしておきなさい」と一言。25日の日曜日ごろまで宮崎に滞在するつもりのようです。

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21日の気象状況を振り返ると、日本海側で雪、太平洋側で晴れという典型的な冬型の気圧配置となりました。衛星画像を見ると、日本海には「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」と呼ばれる、大雪をもたらす雲も確認できます。

ここで古山予報士が紹介したのが、冬の寒さの強さを知るための重要な指標、「離岸距離(りがんきょり)」です。

「離岸距離」とは、大陸の岸から海上で雲ができ始めるまでの距離のこと。冬、大陸から吹き出す冷たく乾いた季節風が日本海を渡る際、比較的暖かい海面から水分と熱を吸収して雪雲へと成長します。

このとき、上空の寒気が強ければ強いほど、海に入ってすぐに雲が形成されます。つまり、「離岸距離が短いほど、上空の寒気が強い」ということがわかるのです。

21日と22日の比較で見える変化

番組では、20日と21日の離岸距離を衛星画像で比較しました。

21日の方が、大陸のすぐ近くから雲が発生しており、離岸距離が明らかに短くなっているのがわかります。これは、それだけ強い寒気が日本列島に流れ込んでいる証拠なのです。

この強い寒気の影響で、22日は寒さのピークを迎える見込みです。

22日は県内各地で氷点下の予想

22日の朝は、日南市を除く県内すべての地点で最低気温が氷点下となる予想です。

宮崎市内で1℃、五ヶ瀬町や美郷町神門、高鍋町では氷点下5℃まで下がるとみられています。北部には「低温注意報」も発表されており、水道管の凍結などへの厳重な対策が必要です。

日中の最高気温も各地で10℃に届かず、一桁台の厳しい寒さが続きます。五ヶ瀬町では氷点下1℃と、一日を通して気温が氷点下のままの「真冬日」になる可能性もあります。

22日の予想天気図を見ても、等圧線の間隔が非常に狭く、強い季節風が吹き荒れることが予想されます。古山さんは、「マフラーや手袋、ダウンなど、思いつく限りの寒さ対策をしてお出かけください」と呼びかけました。冬将軍の「長期滞在」宣言通り、25日の日曜日ごろまでは厳しい寒さが続きます。離岸距離が教えてくれる「強い寒気」のサインを見逃さず、体調管理を万全にして過ごしましょう。

(テレビ宮崎)

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