福島第一原子力発電所1号機で、使用済み燃料プールから核燃料を取り出すための準備作業として行われている「大型カバーの設置作業」について、東京電力は1月19日にこの作業が完了したと公表した。
1号機の使用済み燃料プールには392体の核燃料が残されているが、2011年の事故で水素爆発を起こし、建屋上部が大きく破損していることから、取出しの際に放射性物質が飛散しないよう建屋を覆う大型カバーの設置工事が進められていた。
この作業をめぐっては2025年6月、側面と屋根カバーの間をつなぐ部品の設置工事を行っていたところ、部品を持ち上げていたクレーンが停止するトラブルが発生。
「2025年夏頃完成」と見込んでいた作業を「2025年度内」に見直したうえで作業が進められていた。
福島第一原発1号機では2027~2028年度にプールの中の核燃料取出しを開始する計画。2031年内までには1号機を含む第一原発すべての建屋の使用済み燃料プールから核燃料を取り出す計画となっている。
国と東京電力は福島第一原発の廃炉の完了を2051年と掲げていて、建屋に残る核燃料を安定して管理することは廃炉に向けた大きな課題となっている。