栃木・那須町で見つかった夫婦の遺体を損壊した疑いで韓国籍の姜光紀(カン・グァンギ)容疑者と共に1日逮捕された元俳優の若山耀人(わかやま・きらと)容疑者(20)。

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俳優として活動していた若山容疑者は、子役時代にはNHK大河ドラマにも出演していた。その後も順調に芸能生活を歩んでいたはずの若山容疑者は、どこで道を誤ったのか。同級生を取材すると見えてきたのは4年前の“変化”だった。

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」に出演

栃木・那須町の山林で夫婦の焼かれた遺体が見つかった事件で、1日未明、実行役とみられる韓国籍の姜容疑者と元俳優の若山容疑者が逮捕された。

被害に遭ったのは、上野で飲食店を経営する宝島さん夫妻で、逮捕された2人は、最初に逮捕された平山綾拳容疑者から指示され、宝島さん夫妻の遺体を焼くなどしたとみられている。

数年前まで俳優として活動していた若山容疑者は、2018年には舞台上で「みなさんおはようございます!とてもかわいらしくイケメンな曇宙太郎役を演じました若山耀人です」と元気よく挨拶していた。

芸能活動を始めたのは小学生の頃とみられていて、2014年には出身地である岐阜県・美濃加茂市の『もっとみのかも夢大使』に就任。当時9歳だった若山容疑者は、一緒に写る中学生らと比べると、背も小さく表情も幼く見える。

同年には、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」にも出演。その役の衣装で、プロ野球の始球式にも登場した。

この時、若山容疑者が演じていたのは、主人公・黒田官兵衛の幼少期という重要な役どころだった。その後も、様々なドラマや映画に出演。

一方で、小学校の卒業文集には「世界で戦う僕の夢」というタイトルで「サッカー選手になりたい」と綴っていた。さらにクラスメートに対し、「絶対に夢を諦めるなよ!」というエールも送っていた。

小・中学校の同級生「すっごいキラキラしていた」

若山容疑者と小・中学校の時期に仲が良かったという同級生の男性は、当時の様子について、「すっごいキラキラしていましたね。誰にでも優しいみたいな感じで、本当にすてきな人でしたね。運動神経もものすごく良かったですし、行事ごとだったりは率先してリーダーだったりして、本当にみんなの中心みたいな人物でした」と振り返る。

男性によると、若山容疑者は中学2年生になるタイミングで、家族と共に岐阜から東京へ引っ越したという。

その頃に出演した映画の公開初日の舞台挨拶では、「本当に今日朝早くから、しかも雨が降っている中でこんなにたくさんの方に来ていただけて本当にうれしく思います。本当に初日を迎えられてうれしいです!僕はそうですね、(身長が)12~13㎝くらい伸びて」と笑顔を見せていた。

同じ映画のイベントでも、年上の出演者との会話で爽やかな笑顔を見せていた。

このイベントから2年後に若山容疑者と遊んだという同級生の男性は、「高1の時、(若山容疑者は)髪を染めていたので大人だなっていう感じはありましたね。(人づてに)タトゥー入っているよとか、ピアスいっぱい開いているよと聞いていたので、なんかちょっと悪い道って言ったらあれですけど、チャラくなっているというのは感じていました」と雰囲気の変化について話した。

変化を感じたのと同時期の2020年に若山容疑者は、当時所属していたとみられる大手芸能事務所を退所した。

ここから4年後の2024年、仲が良かった同級生の名前を思わぬ形で目にした男性は、「ショックですよ。何かの間違いだろうとか思っていたんですけど…。上からの指示を受けてやむを得なくやったという形であってほしいなとは思います。僕個人としては…」と話した。

平山容疑者は、1日に逮捕された2人について、「渋谷のクラブで知り合いその後何度か飲んだ」と供述。捜査本部は、事件に関わっている人物が他にもいるとみて捜査している。
(「イット!」 5月1日放送より)