毎日、私たちの脳はフル稼働しています。気づけばストレス対応ホルモンのコルチゾールが増え、やる気をつかさどるドーパミンやセロトニンのバランスが崩壊。結果、バランスが崩れて、不安や思考の鈍りが生まれてしまうのです。
軽度の脳疲労なら、コーヒー片手に10分ぼーっとするだけでも回復しますが、会議&メール攻撃の連続パンチを食らうと、6〜8時間寝ただけでは足りません。
数日〜数か月レベルで“脳のリハビリ”が必要なことも。同時に、心が疲れる「精神疲労」も見逃せません。
情報処理や対人ストレスでたまった心の疲れは、軽度の疲労なら2時間ほどのリフレッシュで一時的に回復しますが、根本から癒すには5〜8日間のまとまった休息が必要なことがわかっています。
そして、筋肉疲労。トレーニングで生じた筋線維の損傷による炎症は、24〜72時間でピークを迎え、その後回復します。
ただ負荷の強いトレーニングを行うと、その後回復に5〜7日かかるケースも。一晩寝ただけでは痛みや張りが消えないのは、このためです。つまり疲れは「一晩寝れば万事解決」ではありません。
市原淳弘
東京女子医科大学高血圧・内分泌内科教授・基幹分野長、副院長 兼 卒後臨床研修センター長。専門医としてホルモンの観点から疲れの原因をひもとき、慢性疲労で悩む患者が全国から訪れる。
