高市早苗総理大臣はきょう=19日午後6時から記者会見を開き、衆議院解散を表明する見通しです。

解散に至った理由や時期について説明が行われる予定の中、政治ジャーナリストの岩田明子さんが関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演し、会見の注目ポイントについて「”高市旋風”を巻き起こすか」と解説しました。

岩田さんはNHKの政治部記者時代の2005年、小泉純一郎元総理が身内の自民党候補にも「刺客」を立てて選挙で圧倒的な勝利を収めた、いわゆる「郵政解散」時の記者会見で、事前に「酒を一杯引っかけていた」という「まさか」のエピソードを紹介。

その会見で語られた言葉と「迫力」で「『選挙結果決まった』と感じた。魂を込めた総理の言葉は伝わる」と指摘し、高市総理が「どんな言葉で訴えるのかに注目したい」と述べました。

■小泉純一郎元首相の「郵政解散」に匹敵する演出になるか

まず岩田さんによると、総理大臣の記者会見は「だいたい午後6時から、ニュースの時間帯が多い」と指摘。

「周辺取材の結果」として、「午後1時半の時点でもまだ推敲していて、言葉を練りに練っている」と説明しました。

【岩田明子さん】「原案はあっても、それを全部、自身で書きかえていくので。『魂を言葉に込める』みたいな作業を、ぎりぎりまでやる。(言葉の選択で)印象変わりますから」

岩田さんの注目ポイントは「”高市旋風”を巻き起こすか」という点だそうです。

【岩田明子さん】「この会見で、高市さんがどういう言葉を使って、”高市旋風”を巻き起こすことができるのか。メッセージ性ですよね。

この解散で、何を訴えたいのか、何をさせてほしいのか。『私に海外と立ち向かう力をくれ』ということなのか。『政策をもっとスピーディーに推し進めたい』、『たくさん仕事をしたいから力をください』なのか。

どんな言葉で訴えるのかというところを注目してます」

■小泉元総理”郵政解散”会見では「普段のカーテンの色が青から赤に」

会見の演出についても岩田さんは「かつて小泉さんが郵政解散したときには、普段のカーテンの色が青から赤に変わったりとか、そういったところも印象に変わってきます」と指摘しました。

2005年のいわゆる「郵政解散」の表明会見を見てみると、当時の小泉純一郎総理は実際、赤のカーテンを背景に「郵政民営化法案」の必要性を訴えていました。

【小泉純一郎総理(当時)】「約400年前、ガリレオ・ガリレイは、天動説の中で地球は動くという、地動説を発表して有罪判決を受けました。

そのときガリレオは『それでも地球は動く』と言ったそうでありますが、私は今、国会で郵政民営化必要ないという結論を出されましたけども、もう一度国民に聞いてみたいと思います」

■岩田さん”郵政選挙”は「会見で『選挙結果決まった』と感じました」

岩田さん自身、当時NHKの政治部記者として当時の会見の現場にいたということで、その時のことを解説しました。

【岩田明子さん】「当時は”自民党真っ二つ”の分裂選挙でしたから、『自民党が分裂した時点で勝ってこない』という人がいた。例えば亀井静香さんであるとか。

それで刺客を立てた。票が『郵政民営化』に反対する従来の自民党の候補と、自民党の『刺客』候補、そして野党の候補と、票が3分割されるわけです。

だけど、この構図を見事にぶっ壊したのがこの会見だったと思うんです。私はこのときの会見で、ガリレオ・ガリレイの発言と、『国民に聞いてみたい』という迫力。もう、このときに『選挙結果決まった』と感じました」

この会見を機に、自民党内の雰囲気も大きく変わったと言います。

【岩田明子さん】「国民の雰囲気も風がまさにそこから吹き始めた。『そこまで言うなら、やらせてやろうじゃないか』っていう空気がワーッと押し寄せた。

それまでは『数の論理』で、私たち『分裂だからどうなるかわからない』という報道していましたけども、1日で変わりますね。総理の言葉というのは本当に重いし、魂を込めた言葉というのは、伝わります」

■小泉元総理は会見前に「『一杯』引っかけ」ていた

さらに岩田さんは、小泉元総理も「ギリギリまで言葉を練っていた」と説明するとともに、会見について、あるエピソードを明かしました。

【岩田明子さん】「後から聞いたんですけれども、直前にウイスキーだったと思うんですけど、一杯引っかけたと。それで自分を高めて。

あと小泉元総理は、よく考えごとするときには、(クラシック音楽の)ドビュッシーを執務室でかけて精神を高めていくという。ちょっと近寄り難かったですけどね」

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年1月19日放送)

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