鹿児島市の交通安全教育センターでは2026年1月から運転免許の更新手続きが事前予約制に変わった。長年続いていた先着順の方式から大きく変わったこの新制度により、かつての長い行列が解消され、多くの利用者からは手続きがスムーズになったとの声が聞かれている。
混雑解消が一目瞭然、予約率は8割超え
鹿児島市南栄5丁目にある交通安全教育センターでは、1月15日の午前8時15分の受付開始時でも特に混雑する場面はなく、来場者は順調に手続きを進めていた。
これは2001年の同じ場所の映像と比較すると大きな変化だ。当時の映像では多くの人だかりができており、先着順方式による混雑が発生していた。新しい予約制度によって、この混雑が解消されたことは明らかである。
県警は2025年10月からウェブでの受付を開始し、2026年1月4日から完全に事前予約による免許更新手続きへと移行した。1月15日の予約状況を見ると、午前の講習は予約率100%で埋まり、午後は若干の空きがあったものの、1日全体では約85%の高い予約率を記録している。
利用者の声は賛否両論
新しい予約制度に対して、実際に更新手続きを行った利用者からはさまざまな意見が聞かれた。
「前来たときより全然スムーズだった。スムーズだったから今の方がいい」と肯定的な意見を述べる人がいる一方で、「最初は『どうなのかな』『難しいのかな』と思った。前の制度が良かったかもしれないけど慣れていければ」と、新制度への適応に時間がかかるとの声も聞かれた。
また、「やりにくいですね。スマホじゃないから分からなかった」とデジタル機器の操作に不慣れな人からは戸惑いの声も上がっている。
県警担当者「大きなトラブルはない」も新たな課題も
県警免許管理課の安山大警部は、「今のところ大きなトラブルはない」と新制度の順調な滑り出しを報告している。しかし同時に、「電話対応に非常に時間を取られている」と新たな課題も明かした。
具体的には、「(通知)はがきをなくす方やパスワードを忘れる方が結構いる」とのことで、「パスワードを変更する際にメモを取るなどして忘れない措置をとっていただければ」と利用者への協力を呼びかけている。
注意点:警察署での更新は予約不要
なお、この事前予約制度は交通安全教育センターでのみ適用されており、各警察署や幹部派出所での運転免許更新は従来通り予約なしで行うことができる。この点は混乱を避けるために注意が必要だ。
デジタル化が進む行政サービスの一環として導入された今回の制度変更。手続きの効率化という利点と、デジタルリテラシーの差による新たな課題のバランスを取りながら、今後も改善が続けられていくことだろう。
(動画で見る▶「行列が消えた」免許更新がウェブ事前予約に スムーズ化で変わる手続きと注意点)
