各界のキーマンに2026年の決意や抱負を聞く新春インタビュー。最終回は、岡山県の治安を守る岡山県警のトップ、工藤陽代本部長です。2025年、県内で激増した特殊詐欺事件についてどのように対策を進めるのか聞きました。(聞き手:長尾龍希アナウンサー)
(岡山県警 工藤陽代本部長)
「「だまされんのじゃ」という気概を持って詐欺の手口に対する抵抗力をつけてもらえたら」
2025年1月、岡山県警の本部長に就任した工藤陽代本部長。東京大学法学部を卒業後1996年に警察庁に入庁。これまで、アメリカ日本大使館の参事官や警察庁の国際テロリズム対策課長などを歴任しました。
本部長就任から1年。岡山の印象を聞いてみると。
(岡山県警 工藤陽代本部長)
「さすが晴れの国だなと実力を発揮していると言いますか、カラッときれいに晴れる日が多くて、明るく毎日元気に、朝起きて、きょうも元気に働こうという気持ちになれるのですごくありがたい」
その岡山県では2025年、特殊詐欺の被害が激増。被害総額は15億円を超え、2015年に次いで過去2番目となりました。この状況に工藤本部長は危機感を募らせます。
(岡山県警 工藤陽代本部長)
「最も優先すべき施策の一つだと思っている。被害者層はこれまでは高齢者が多かったが、30代から60代の働き盛り世代に拡大している。その時々に応じて分析してその結果を反映したような形でなるべく皆さんに届く形で広報発信する」
被害急増の背景にあるのが、匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」の存在です。直接、顔を合わせることなくSNSなどを通じて実行役らを募るため、グループの撲滅が難しいとされています。
その中で、実行役の逮捕には県民の協力が欠かせないと言います。
Q:2026年は連携が大事に?
「皆さんの協力は不可欠。例えば「だまされた振り作戦」という形で県民の協力を得ながらやっていくことに加えて抵抗力をつけてもらう「だまされんのじゃ特殊詐欺」県民運動と銘打ってやっているが、「出し子」や「受け子」の検挙を1件でも多くすることは、すなわち岡山では特殊詐欺がやりにくいということにもつながるので引き続きやっていきたい」
就任直後から「トクリュウ」や「闇バイト」の取り締まりを強化すると話していた工藤本部長。就任2年目の2026年もその決意は揺るぎません。
(岡山県警 工藤陽代本部長)
「特殊詐欺やSNS型投資ロマンス詐欺、その背景にいると思われるトクリュウ対策は喫緊かつ重要な課題。総力を挙げて取り組んでいきたいし県警察だけでなくほかの都道府県警察との垣根を超えた連携をしっかりやっていきたい」