テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「冬の暖房による乾燥と対策」についてお伝えします。
冬本番、暖房器具が手放せない季節になりました。暖かい部屋で過ごすのは快適ですが、「なんだか喉がイガイガする」「お肌がカサカサする」と感じることはありませんか?その原因、実は暖房による「乾燥」かもしれません。
暖房をつけると、なぜ乾燥するの?
「暖房が活躍する季節ですが、問題となるのがこちらです」と古山さんが取り出したのは、手描きのイラストでした。

「暖房で乾燥します」ということですが、イラストでは暖房器具が体操着姿で走ってきたようで、ゴールテープを切って「完走」していました…

なぜ暖房で乾燥するのか、古山予報士が解説します。空気中には水分が含まれていますが、その空気が抱えることができる水分量(飽和水蒸気量)は、実は気温によって変わる性質があります。

「気温が高い場合はたくさん水分を含むことができるんですけれども、逆に低い場合はあまり含むことができないんですよ」と古山予報士。
ここで重要になるのが、空気の乾燥具合を示す「湿度」です。湿度は、空気が抱えられる水分量を100%としたとき、実際にどのくらいの水分が含まれているかをパーセントで示したものです。

例えば、室内の湿度が50%だったとします。これは、空気が抱えられる水分の器に対して、半分の量の水分が入っている状態です。

この状態でエアコンなどの暖房スイッチをONにすると、部屋の温度が上がります。すると、空気が水分を抱えられる「器」そのものが大きくなります。しかし、部屋の中にある水分の量は急に増えたりはしません。
器が大きくなったのに中身の水の量は同じなので、結果的にカラカラの状態になってしまうのです。これが、私たちの体から水分を奪い、肌や喉の乾燥を引き起こす原因だったのですね。
今日からできる!暮らしの中の乾燥対策
では、どうすれば乾燥を防げるのでしょうか。児玉アナが「うちはよく洗濯物を干して、一石二鳥でやっています」と話すと、古山予報士は「その他にも実はたくさんあるんですよ」と、様々な対策を紹介しました。

・濡れタオルや洗濯物を干す
・霧吹きでカーテンやソファーに水をかける
・床や窓を水拭きする
・器にお湯を張る
・鍋料理を食べる
・観葉植物を置く
洗濯物を干すのは定番ですが、カーテンへの霧吹きや床の水拭きも手軽で効果的です。また、食卓でグツグツと湯気を立てる鍋料理も、部屋の湿度を上げてくれる立派な乾燥対策になるとのことでした。

この日、宮崎県内には全域に乾燥注意報が発表されており、「お肌の乾燥情報」でも、翌日は全域で「警戒」レベルとなっていました。
暖房と乾燥のメカニズムを知ることで、加湿の重要性がより深く理解できます。冬を快適に、そして健康に過ごすために、ぜひ暮らしの中に「潤い」をプラスする工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。
(テレビ宮崎)
