各界のキーマンに2026年の決意や抱負を聞く新春インタビュー。第2階は、若手指揮者の登竜門とされる国際コンクールで優勝した岡山市出身の米田覚士さんです。(聞き手:佐藤理子アナウンサー)

◆若手指揮者の登竜門「ブザンソン国際若手指揮者コンクール」優勝の裏で…米田さんの身体に現れた“異変”

Q:ブザンソン国際若手指揮者コンクールで優勝。振り返ってどんな大会?
(米田覚士さん)
「やっている最中は大変で、食事をしてもしなくてもどんどん痩せていった。あまり思い出せないが、しんどかったのは覚えている」

Q:指揮している時はどんなことを考えながら?
「やっている最中はたくさん考えることがあるが、一番大事なのはその音楽をどういう形に持っていきたいか、どういう音色が欲しいかなんだが、演奏者の気持ちをどう持っていけばいいかや、どんなコミュニケーションをとればいいか。指揮者は自分では音を出さないので音を出す人にどういう風にやってもらうと一番気持ち良い方向へ導けるのか?それには譜面をどう読み解けばいいのかなど、さかのぼると何カ月も前から作戦を練っている」

◆世界的指揮者・小澤征爾さんらに続く日本人では11人目の快挙の瞬間は「名前を呼ばれ前に出たらトロフィーが」

岡山市出身の米田覚士さん(29)。岡山城東高校から東京藝術大学へ進学し、卒業後は東京都交響楽団などで指揮を振っています。

そんな米田さんが一躍、時の人となったのが。2025年9月、フランスで行われた若手指揮者の登竜門とされる「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝。世界的指揮者、小澤征爾さんらに続き、日本人では11人目の快挙を達成しました。

Q:満場一致で名前が呼ばれた時の気持ちは?
「フランス語も英語もほとんどできないので、本当に満場一致だったのかとか思ったが(名前を)呼ばれ、前に出たらトロフィーが出てきたので1位だろうと思った」

◆母校・岡山城東高校ではピアノで校歌を生演奏 米田さん「後輩の希望を裏切らない人生を…」

この日、米田さんの姿は母校の岡山城東高校にありました。

(生徒の呼びかけ)「ヨネちゃーん」

後輩と一緒に懐かしい校歌の演奏です。

(米田覚士さん)
「昔見ていた景色と良い意味で全く変わっていなかったのと、城東高校生に限らず高校生のエネルギーや団結力をすごく感じた。後輩たちにとって少しでも希望になれたらうれしいし、だとしたらそれを裏切らない人生を送れるとそれだけで満足」

◆世界に目を広げていく年に…フルート奏者の妻・知花さんとともに「海外進出」に挑む

後輩たちからパワーをもらった米田さん。そのまなざしは今、世界へと向けられています。

2026年の秋頃にはフルート奏者の妻・知花さんと合流し、チェコ・プラハへ。2027年からはヨーロッパを中心に活動する予定です。

「国内に止まらず海外にも進出をし成長する。やはりクラシック音楽の本場はヨーロッパなので、その中で色々なものを吸収し、世界の色々な音楽に触れながら成長する年。世界に目を広げていく年にできれば」

◆米田さんが描く「音楽家」としての将来像とは

米田さんが描く音楽家としての将来像は…

「指揮者は音を出さないというのは1番最初に思っていないといけないこと。それでいて音楽のリーダーでないといけないので一緒に演奏する人となるべく共有できる時間が多くなるようにするために、しっかりと勉強して、人々と曲の良さを深いところで一緒に味わう時間をなるべく長く作れるような指揮者に、音楽家になっていけたら」

岡山放送
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