アメリカのトランプ政権による軍事作戦で身柄を拘束されたベネズエラのマドゥロ大統領は5日、ニューヨーク市の裁判所に初めて出廷し、麻薬密輸に関与した罪などについて無罪を主張した。また国連の安全保障理事会は5日、アメリカによるベネズエラ攻撃を協議する緊急会合を開いた。
「私は無実で無罪だ」
周囲の手を借り、 ヘリコプターから降りる人物。

アメリカに拘束され、ニューヨークに移送されたベネズエラのマドゥロ大統領だ。

5日、マンハッタンにある連邦地裁に初めて出廷し、麻薬密輸に関与した罪などについて無罪を主張した。

弓削いく子記者リポート:
電撃的な軍事作戦から2日、マドゥロ大統領の初めての出廷を取材しようと、全米のみならず世界中のメディアが集まっていて注目の高さがうかがえます。

麻薬の密輸や機関銃の所持など4つの罪で起訴されているマドゥロ大統領。
裁判官に名前を聞かれると、スペイン語でこう答えた。

マドゥロ大統領:
私はニコラス・マドゥロ・モロスだ。ベネズエラの大統領だ。カラカスの自宅で誘拐された。

続く罪状認否では、「私は無実で無罪だ」「私はまっとうな人間だ」と述べ、起訴内容を全面否認。

弁護側は、国家元首には免責特権があるとして「マドゥロ氏の逮捕は合法性に問題ある」などと主張。時間をかけて争う姿勢を示した。

裁判所周辺には、マドゥロ大統領の拘束賛成派やトランプ大統領の手法に反対する人々が集まり、それぞれの主張をぶつけ合っていた。
トランプ大統領は“さらなる標的”を示唆
今回の事態を受け、国連の安全保障理事会は5日に緊急会合を開いた。

アメリカ側はマドゥロ大統領を「正統な国家元首ではない」とした上で「何百万ものベネズエラ人が世界中で歓声を上げている」と攻撃の正当性を主張。

対するベネズエラの国連大使は軍事攻撃について「国連憲章の明白な違反だ」と主張した。

また、中国やロシアもアメリカの攻撃を強く非難し、ベネズエラ寄りの立場を示している。
そうした中で、トランプ大統領は“さらなる標的”を示唆した。

トランプ大統領:
コロンビアも非常に病んでいる。
(Q.アメリカが(軍事)作戦を?)
いい考えだと思う。

ベネズエラの隣国であるコロンビアやメキシコも軍事攻撃する可能性を示した。
(「イット!」 1月6日放送より)
