高市首相は年頭にあたっての記者会見で、「ベネズエラにおける情勢安定化に向けた外交努力を進めていく」との考えを示しました。
伊勢神宮を参拝した後の会見で、ベネズエラ情勢について問われた高市首相は、まず現地に滞在している日本人の安全確保に努める姿勢を強調しました。
高市首相:
邦人の安全確保を最優先としつつ、関係国と緊密に連携して対応にあたっている。
また高市首相は、ベネズエラについて「これまで日本政府として一刻も早く民主主義が回復されることの重要性を訴えてきた」と説明しました。
その上で、自由・民主主義・法の支配といった基本的価値や原則を尊重するのが日本の一貫した立場だとして、「関係国と緊密に連携しながら、引き続きベネズエラにおける民主主義の回復と情勢安定化に向けた外交努力を進めていく」との方針を示しました。
一方、軍事作戦を実行したアメリカに関しては、4日のSNSの投稿に続き、5日の会見でも触れませんでした。
ただ、アメリカへの批判や日本政府に毅然(きぜん)とした対応を求める声は、与野党の双方から出ています。
立憲民主党・野田代表:
主権国家のトップをある種、強引に連れ去るというやり方。しかも「次の政権までの間、アメリカ管理する」というものの言い方。国際法から照らしても疑義があると。
立憲民主党の仕事始めの後、野田代表は記者団に対し、「国際法に照らして疑義があると言わざるを得ない」とアメリカを批判しました。
また、公明党の斉藤代表は、「日本政府として、法の支配と一国の主権の尊重、国際法を守ることの大切さをしっかりアメリカに訴えてほしい」と政府に求めました。
このほか、自民党の小野寺安全保障調査会長が4日、「『力による現状変更』ととられかねない」と指摘するなど、アメリカの今回の行動が現在のロシアによるウクライナ侵略やアジア地域の情勢に影響を与えることを懸念する声もあがっています。