越前和紙の産地・越前市では5日、職人らによる新年恒例の「すき初め式」が開かれ、今年1年の紙すき技術の向上を誓いました。
          
新春恒例の越前和紙の「すき初め式」は、かつては各工房で行われてきましたが、職人同士が協力して産地を盛り上げようと、18年前から和紙職人の養成施設・卯立の工芸館で合同で行われるようになりました。
    
5日は8人の伝統工芸士に、2人の若手職人も加わり、古くから伝わる「越前紙すき唄」に合わせて紙すきの技術を披露しました。 
  
和紙の原料は暑さに弱く、寒い時期にすく紙が最も品質が高いとされます。冷え込みが厳しい会場では、若手職人も一生懸命に手を動かして紙をすいていました。
    
夫の実家の工房に入ったという若手職人・柳瀬里紗さんは「気持ちが新たになるので、自分の技術の向上と越前和紙の発展を願って、これからもしっかり続けていこうと思う」と話していました。
   
また、これに先立ち、越前市の関係者や一般客ら100人以上が参加して神事が営まれました。
  
去年12月には、越前和紙のひとつ「越前鳥の子紙」がユネスコ無形文化遺産に登録され、産地にとって今年は飛躍の年になると期待が高まっています。越前和紙工業協同組合の五十嵐康三理事長は「世界中、日本中のみなさんに越前和紙を知ってもらえる機会。産地に来た方々に越前和紙の良さを知ってもらい、1枚でも多く愛用してもらえたら」と期待を寄せています。

福井テレビ
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