7月27日未明にかけて新潟県内は大雨となり、新潟市も多くのところで道路が冠水した。週末の県内を襲った大雨。レベル4の土砂災害危険警報や大雨危険警報が10の市町村で発表されるなど各地で影響が出た。一夜が明けた27日は浸水被害が出た地域で後片づけなどに追われる姿が見られた。
新潟市の至るところで道路冠水「もう無理…」
梅雨前線が新潟県付近に停滞していた影響で、各地で大雨となった26日の新潟県内。新潟市では至るところで道路が冠水した。

26日午前11時からの気象レーダーの様子を見ると、正午すぎから下越を中心に雨雲が流れ込み、激しく降っていることがわかる。
道路を歩いていた女性は「みるみるうちに…『横断歩道大丈夫かな』と思って様子を見ていたら、だんだん冠水してきちゃって、もう無理」と話していた。

一方、新潟市中央区の商業施設では急遽土嚢を積んで対応に当たっていた。
ショップの店員は「雨がすごくて、気付いたらお店の中に水が入っちゃうぐらい。服も濡れちゃうから服もどかさなきゃだし、荷物もどかさなきゃいけないし」と対応に追われていた。

新潟駅の駅ビルでも雨漏りが発生するなど各地で大雨への対応が続いた。
阿賀野市 1時間に54ミリの“猛烈な雨”観測
この大雨で災害発生の危険度も急激に高まっている。
阿賀野市を流れる安野川。午後3時50分から5分おきに撮影された写真では急激に水位が上昇。午後5時ごろ、避難判断水位に達した。
阿賀野市瓢湖では観測史上最大となる1時間に54ミリの猛烈な雨を観測。
刻一刻と変わる状況に合わせ、26日は阿賀野市や新発田市・新潟市など10の市町村にレベル4の大雨危険警報や土砂災害危険警報を発表。
そして、阿賀野市では全域に、新発田市・新潟市・関川村では一部の地域に避難指示が出された。
ホテルの地下施設が水没…営業再開のメド立たず
新潟市では夜には雨が小康状態となったが、市内にあるホテルでは地下の施設が水没したことで水道が使えなくなったほか、電気系統にもトラブルが発生したため営業を中止。
営業再開のメドは立っていないという。
また、国道では冠水した道で動けなくなってしまった車のレッカー作業などが続いていた。
膝まで冠水…“床上浸水”の飲食店「1階は全滅」
今回の雨により浸水被害も発生。新潟駅前の飲食店街は床上浸水の被害も…
店の人が撮影した動画には、膝ほどまで冠水している様子が映り、「1階は全滅。1階の小上がりまで完全に浸水している」と嘆きの声も。
その後、夜になり水が引いた店内に店主が戻ると冷蔵庫が倒れ、「どこから手をつければいいんだろうみたいな感じ。つらいけどお客さんのために頑張る」と声を落していた。
食材はすべて廃棄…後片づけに追われる飲食店「仕方ないが残念」
この浸水被害から一夜。飲食店街では27日朝から後片づけに追われる人たちの姿が見られた。
この場所で5年以上店を経営しているという澤渡和輝さんもこうした被害は初めてだという。
「キッチンの方は(水が)逆流して、冷蔵庫などの電気系統は全部止まってしまった。ブレーカーが落ちた。中の物は使えない」
冷蔵庫の中に入っていた食材などはすべて廃棄することに。現在も営業再開のメドは立っていない。

澤渡さんは「誰が悪いというわけではないが、自然災害なので仕方ないとは思うが残念な気持ち。またきれいな状態で居心地の良い空間をつくった上でお客さんを迎えられたら」と後片づけに汗を流していた。
阿賀野市でも浸水被害「どうしたらいいか分からない」
一時、市内全域に避難指示が出された阿賀野市でも多くの場所で冠水。
27日は後片づけをする住民の姿があった。
「やっぱりゴミがいっぱい流れてくる。そのゴミを取っている。びっくりした。初めてだから」と話す住民も。
緑町では地面から50cmほどの高さまで水が上がったという。
市役所近くの飲食店では、入り口に土のうを置くなど対策を取っていたが、店の中に水が流れ込んだと店のオーナーは話す。
「上げられるものは上げたが、奥にも流れちゃって。電気系統が一部だめになってしまった」
20cmほどの床上浸水の被害に遭い、冷蔵庫や製氷機は使えない状態に。
27日は朝からスタッフが店内の清掃作業に追われていた。
オーナーは「全部取り替えるのにもやっぱり時間がかかるので、再オープンまで1週間、それとちょっとくらいはかかるんじゃないかと。こんなの初めてだから、ちょっとどうしたらいいか分からない状態」と話した。
阿賀野市の被害状況は調査中だが、県内では新潟市や新発田市などで少なくとも27棟の住宅が床上・床下浸水の被害に遭った今回の大雨。
住民たちが日常を取り戻すまでにはしばらく時間がかかりそうだ。

