出世魚のブリを供えて新年の開運などを祈願する佐嘉神社の大みそか恒例の神事「武威祭(ぶいさい)」が行われました。
「武威祭」は、毎年12月31日に佐嘉神社で行われている神事で、佐賀藩の藩祖、鍋島直茂が朝鮮出兵から帰ってきたとき、船に大きなブリが飛び込んできたことを「武威(ぶい)(鰤)が上がった」と喜び、家来たちにふるまったことが由来とされています。
神事には鍋島家の子孫や魚市場の関係者などが参列し、包丁に見立てた竹の矢を使い切れ目を入れるようにブリをなぞる「調理の儀」などが行われました。祭壇には、ブリのほかに果物や野菜、米や酒などが供えられ、最後に、参列者が玉串を捧げて新年の開運などを祈願しました。
佐嘉神社は正月三が日でおよそ30万人の参拝客を見込んでいるということです。