バレーボール大同生命SVリーグヴォレアス北海道は12月28日、北海きたえーるで東レアローズ静岡と対戦しセットカウント3-2で勝利しました。前日につづきバスケットボールレバンガ北海道と同日開催で午後2時5分開始のレバンガ戦のあと午後7時5分から始まった試合は、第1セット・第3セット・第5セットがデュースにもつれ込む熱戦となりました。2試合連続のフルセットゲームは、ヴォレアスに軍配。エースの張が41得点の活躍をみせたほか、5選手が二桁得点をマークし3時間10分の激闘を制しました。
ヴォレアスは5勝11敗で順位は変わらず7位のまま。
第1セット27-29 第2セット25-23 第3セット31-29 第4セット23-25 第5セット21-19
41得点の活躍エース張育陞 ヒーローインタビュー開口一番笑顔で「疲れたです!」そしてセッター山岸との熱い絆
2025年最後の得点を決めたのはエース張育陞選手(25)でした。ファイナルセット、12-14で東レ静岡に先にマッチポイントを握られたヴォレアスでしたが、張にボールを集め反撃しデュースに持ち込むと、厳しい場面でも攻めの姿勢を崩さず三好が打ち切りサービスエース、ヴォレアスが一歩前に出て北海きたえーるには大歓声が響き渡りました。しかし東レ静岡も意地を見せ再びマッチポイントを握られてしまいます。17-16とし、つづくシーソーゲームは両チーム激しい打ち合いに。エース張のスパイクで19-19、張の奮闘に粘りのディフェンスが光ります。ヴォレアスは2試合連続で苦しめられてきた東レ静岡のオポジット身長210cmのクレーツをシャットアウト。三好・タンメアルの2枚ブロックで19-20、ヴォレアスがマッチポイントを握ると最後は張がバックライトからストレートに打ち込み3時間10分の激闘を制しました。プレーオブザマッチに輝きヒーローインタビューに登場した張は開口一番「疲れたです!」と笑顔で一言、アリーナは温かい拍手と歓声に包まれました。そして自身にトスをあげ続けたセッター山岸隼選手へ「チームメートになって4年、彼はいつも大事なところは僕のことを信じてくれて本当に嬉しい。山岸ありがとうございます!」と熱い絆でつながるチームメートにメッセージを送りました。
「私が一番得点をとっているけど・・・」エース張が語る勝因
この日の試合は張選手の41得点をはじめ、メルト・タンメアル選手13得点、染野輝選手12得点、ティモ・タンメマー選手10得点、三好佳介選手10得点、5選手が二桁得点をマークしました。張選手は試合後の会見で総括のコメントを求められると「2025年最後の試合ですが本当に今日は最後しっかり勝つことができて勝利で終えられて本当によかったと思います。私が一番得点をとっているけど、この試合の中でたくさんのチームメートが一緒に頑張ったから勝利できたと思います。特に(外崎)航平とメルト(タンメアル)のレセプションや、最後三好の大事な場面でしっかりサーブを攻めてくれて本当にほかの選手の頑張りがなければ勝つことができなかったと思います」とチームでの奮闘が勝利につながったと強調しました。
リベロ旭川市出身外崎航平「北海きたえーるは特別な体育館・・・22時過ぎまでバレーボールができて本当に楽しかった!」
張選手とともにプレーオブザマッチに輝いたリベロの外崎航平選手(28)はフルセットゲームを制し「やりましたー!」とマイクを片手に大絶叫、「きのうフルセットやって、良いところもあったんですけど中々自分たちの雰囲気にのれなかったところもあったので、きょうはスタートからチームの雰囲気を作って走り回ってやりたいと思ったので、それが5セットも22時過ぎまでバレーボールができて本当に楽しかったです」と安堵の表情をみせました。
そして外崎選手は東海大学付属第四高校(現・東海大札幌)出身で、高校時代を札幌で過ごし北海きたえーるは思い出の場所。年に一度の札幌開催を振り返り「僕が小学校だったり高校だったり全道大会をやっていた体育館で、特別な体育館。プロになって試合ができて嬉しいですし、高校の当時の仲間・先輩・後輩、僕が大学4年生で教育実習にいったときの生徒が応援に来ますというメッセージをくれて、この札幌で2日間たくさんバレーできましたし最後に勝利を届けられて本当に特別な時間になりました」2試合連続のフルセットゲーム、両日ともにフル出場を果たした守護神が思い出の地で勝利を噛みしめました。
二桁得点5選手にエド・クラインHCは「二桁いってましたけどまだ足りてない」
5選手(張・メルト・染野・ティモ・三好)が二桁得点をマークしたことについてエド・クラインHCは、「東レさんよりもよかった。彼らは二桁得点あげたのは1人でした。二桁いってましたけどまだ足りてなかったと思っています。特にアタックの部分で他の選手のところでもう少し得点が必要でした。張選手が70回アタックを打ってますけども毎回試合のたびにこういう形でプレーするわけにはいかないです。今日のアタックの数字を見ても基本的には他の選手たちの数字は低かった。ただそれと同時にチームとしてそれぞれがブロックだったりサーブとかで少しづつチームに対して貢献してくれたっていうところはいい兆候だったのではないかなと思います」
【ヴォレアス北海道 今後の日程】
大同生命SVリーグ
2026年1月10日(土)11日(日)
vs大阪ブルテオン@パナソニックアリーナ