福島県いわき市の高校生が、伝統の和紙作りを体験した。この体験はいわき市遠野町で約400年続く「遠野和紙」の伝統を継承しようと企画され、12月23日、いわき湯本高校の生徒が参加した。原材料となる「楮」などは生徒たちが栽培したもので、この日は「簀桁」という道具を使って、楮の繊維などを均等の厚さにする「紙漉き」を体験した。
参加した生徒(3年生)の一人は、「水から持ち上げる時、重かったり、和紙の厚さが均等になるようにしないといけないのが難しかった」と紙漉きの体験を振り返った。伝統工芸遠野和紙・楮保存会の伊藤 浩之さんは、「和紙の良さ、面白さっていうことを感じて頂きながら、出来ればこういう作業を一緒に将来できるようになってくれれば良いかなと思う」と話した。
生徒が作った遠野和紙は、自分たちの卒業証書として使われる。