米沢市では今、正月に欠かせない置賜地方の伝統料理「鯉の甘煮」作りが盛んに行われている。
米沢の鯉は、江戸時代に米沢藩主・上杉鷹山が、冬のタンパク源を確保する食材として奨励したのが始まりと言われている。なかでも甘露煮は、置賜では「甘煮(うまに)」と呼ばれ、年末年始の食卓には欠かせない一品だ。

鯉の養殖から加工・販売までを手掛ける「鯉の六十里」では、体長60センチほどに育った3年物の鯉を切り身にして砂糖や醤油で作るタレで1時間ほど煮込み、柔らかく味がしみこんだ甘煮に仕上げていた。

普段は1日あたり100切れほどの甘煮を作っているが、この日は、普段の8倍に当たるおよそ800切れ。さらに年末にかけては1日でおよそ5000切れとフル稼働するという。

(鯉の六十里・岩倉利憲社長)
「伝統の食文化を守るために一生懸命頑張っている。おいしい鯉を提供させていただくので、「良い年来い(コイ)」ということで食べていただきたい」

置賜に根付く伝統の味は、地元のスーパーや産直施設などで販売される。

さくらんぼテレビ
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