北海道北見市内の居酒屋で12月19日に忘年会をしていた2つの団体で、「ノロウイルスによる集団食中毒」が発生しました。
北見保健所によりますと12月20日の朝以降、忘年会に参加していた2団体23人のうち20~60代の男女16人に下痢や腹痛などの症状が出たということです。
16人中2人は通院しましたが、全員軽症で、いずれも症状は快方に向かっているということです。
その後の調査で、症状が出た10人の便から「ノロウイルス」が検出されました。
さらに、2団体共通の食事がこの居酒屋で提供された食品に限られることから、保健所は12月26日、居酒屋で調理された食事が原因による「ノロウイルスによる食中毒」と断定しました。
一方で居酒屋の従業員らから「ノロウイルス」は検出されなかったということです。
保健所は調理前の原材料がすでに「ノロウイルス」に汚染されていて、十分な加熱がないまま提供されていた可能性があるとみています。
忘年会当時、居酒屋ではカキポン・サーモンやしめさばなどの刺身・鶏ハムわさびのとろろかけなどが提供されていました。
保健所は居酒屋に対して1日間の営業停止を命じていて、食中毒に対して食品の十分な加熱や手洗いうがいの徹底などを呼び掛けています。