9月に閉園した札幌市南区の動物園、ノースサファリサッポロが、12月26日、違法建築物の撤去期限を迎えました。
動物が残される中、すべての建物の撤去は難しい状況です。
12月26日のノースサファリサッポロです。
違法建築物の撤去期限を迎えましたが、多くの建物が残っていて、雪の積もった園内でシマウマやカンガルーが歩く様子が確認できます。
「閉園から約3か月。時折、動物の声が聞こえますが、撤去作業が進んでいるようには見えません。このまま年を越しそうです」(小出昌範ディレクター)
獣舎などの違法建築物を巡り、2025年9月に閉園したノースサファリサッポロ。
札幌市は2025年10月、園内に残っていた全ての違法建築物122棟を26日までに撤去するよう勧告しました。
関係者によりますと、ノースサファリ側は12月、違法建築物は「2桁まで減った」などと札幌市に報告していますが、撤去期限までにすべて完了できるようには見えません。
この状況を踏まえ、市は1月、立ち入り検査で現状を確認し、法的義務が生じる「除却命令」を出すか検討する方針です。
園内には11月時点で256匹の動物が残されています。