年末年始の移動を直撃です。
北海道エアシステム(HAC)が運航する航空機が函館空港に緊急着陸したトラブルから2週間が経った12月25日、HACは年末年始の計80便を欠航すると発表しました。
このトラブルは12月11日午後、札幌市東区の丘珠空港を出て、秋田空港に向かっていたHACのプロペラ機が離陸後、上昇中に右エンジンが止まり、函館空港に緊急で着陸したものです。
この機体は左エンジンも一時推力が低下していたことも判明しました。
国土交通省は大きな事故につながりかねないとして、重大インシデントに認定しています。
12月14日から、国の運輸安全委員会の原因調査が始まり、HACも機体製造メーカーとエンジン製造メーカーに協力を依頼して、エンジンの状況を調べています。
HACは「運航再開には一定の時間を要する」として、12月27日~2026年1月9日にかけて、札幌と函館、根室中標津、釧路、女満別に加え、秋田を結ぶ計80便の欠航を決めました。
約2330人に影響が出るということです。
HACは「安全確保を最優先に関係者のご助言・ご理解を得ながら整備作業を進めていく必要があります」などと理解を求めるとともに、「年末年始のご旅行などに際し、お客様に多大なるご迷惑をおかけしますこと深くお詫び申し上げます」と話しています。