松江ゆかりの文豪・小泉八雲と妻・セツをモデルにしたドラマをきっかけに関心が高まる2人が生きた明治時代の松江の姿を紹介する企画展が、12月26日から始まりました。
松江市で26日から始まった企画展。
全国放送されている松江ゆかりの文豪・小泉八雲と妻・セツをモデルにしたドラマの世界と2人が生きた明治の松江の姿がテーマで、松江歴史館が企画しました。
会場に並ぶのは、ドラマで使われた衣装のほか明治時代に実際に島根県内を走っていた人力車など、当時の人々の暮らしや社会の様子がわかる約90の貴重な資料です。
藍で染め上げられたの「はっぴ」。
襟もとに染め抜かれた「鴻生舎(こうせいしゃ)」は、島根県内で最も古い牛乳の製造販売会社の名前。
当時、八雲のもとに牛乳を届けていました。
ドラマの衣装の参考資料にもなりました。
また、ドラマの小道具にもなった陶製の「湯たんぽ」。
火鉢と並んで士族の家庭に欠かせない暖房器具です。
当時の人々は、さらに大きな着物の形をした「夜着(よぎ)」をまとい、冬の厳しい寒さを凌いだといいます。
松江歴史館・新庄正典主任学芸員:
ドラマで出ていて、実際に松江で使われていたものが展示されています。松江の歴史、ドラマの深みを感じていただきたい。
この企画展は、松江市の松江歴史館で2026年3月29日まで開かれています。