12月17日午後9時30分すぎ、警察や消防が集まり騒然としていたのは、札幌市中央区の有名スープカレー店。
火災の原因は「モバイルバッテリー」
雪の上にはスマートフォンの充電などに使われるモバイルバッテリーが、焦げた状態で置かれていた。
客が持ち込んだモバイルバッテリーが突然出火し、30代の女性が軽いけがをした。

「おっかないですよね。みんな持ち歩いていますよね」(札幌市 70代)
「(モバイルバッテリーを使っていて)ちょっと熱くなったりたまにある。煙など出るぐらいにならないと(異変に)気づけないのかなと思う」(札幌市 30代)
「(袋に入れて)落とさないように滑り落ちて衝撃あたえたら危ないというから(携帯の)調子が悪いこともあり毎日モバイルバッテリーを持ち歩いている。(この時期携帯を)外で使うとものすごい速さで残量が減っていきますね」(石狩市 40代)
災害や寒さ対策も含め身近になったモバイルバッテリーだが、火災も相次いでいる。

これは、NITE製品評価技術基盤機構の実験映像。
リコール対象だった電池を充電しようとケーブルをつないだところ、突然、破裂した。

札幌市消防局によると、充電池が原因の火災は、2025年は26件。2022年の1.6倍に増えている。
どのようなときに出火するケースが多いのだろうか。

注意すべき点は「衝撃と温度」
「衝撃と温度。この2点に注意していただきたい。落とすとか圧力をかけると絶縁しているところが壊れてショートしてしまう危険性がある」(製品評価技術基盤機構 宮川七重さん)
温度があがる夏場はもちろん、冬場も注意が必要だという。
「冬は基本的に寒く高温にならないと思われがちですが、ストーブの前に置いてしまうとか、カイロと一緒にポケットに入れてしまうとか」
「寒いところから暖かいところに入ると、結露という現象。これがモバイルバッテリーでも起こりえます」
「他のところから暖かい部屋に入るときはいきなり入るのではなく、徐々にならしていくなど配慮していただけるとリスクが下げられるかなという風に思います」(いずれも製品評価技術基盤機構 宮川さん)
これからの時期も十分注意が必要である。
