通院や買い物で頼りになるタクシー。
12月17日から冬の運賃の割り増しが始まった。負担はどれほど増えるのか。
約60年ぶりの「冬期割り増し運賃」
12月17日朝のJR札幌駅前のタクシー乗り場。
今までの風景と何かが違う。
「JR札幌駅にタクシーが入って来ました。ついているのは『割増』マークです」(関根弘貴記者)

札幌市の9割以上のタクシー事業者が17日から約60年ぶりに「冬期割り増し運賃」を導入した。
2026年3月末まで日中でも深夜帯と同じ2割増しになる。

さらに札幌市などの初乗り運賃は600円に。
16日までの初乗りから下がったが、適用される距離が短くなるため、実質、約1割の値上げだ。

タクシー利用者の声は…
通院などで使うことも多い高齢者からは悲鳴があがっている。
「なんでもかんでも(値段が上がっていて)大変だ」
「最近(タクシーを)少し使っているが(値段が)今まで通りならいい」
「タクシーはタクシーの事情があると思うので仕方がないのかな」(いずれもタクシー利用者)

実際に運賃はどう変わるのか。
札幌市中央区にあるUHBからさっぽろテレビ塔までのルートで調べてみた。
石山通で16日は670円、17日は700円。
そして札幌駅前通では16日は990円、17日は1300円だった。
最終的な運賃は16日は1270円、17日は1800円と530円も高くなった。

タクシー会社は値上げに理解を求めている。
「(客の)負担は少し増えるがドライバーの給料が上がって『私もなりたい』『僕もなりたい』という人が一人でも増えれば(タクシー業界が)良くなるのではと思います」(三和交通 乗務員)
