2026年は「午年」 馬は昔から人々の暮らしと深く関わり、生活に根付いてきた。その中には、「祭り」という形で伝統として現在まで受け継がれているものもある。今回は、宮崎県内に今も息づく、馬にmわつわる数々の「祭り」を紹介する。
宮崎神宮「流鏑馬(やぶさめ)」
桜が咲き誇る4月、新年度の始まりとともに、宮崎市の宮崎神宮では、厳かな雰囲気が漂う中、伝統の流鏑馬(やぶさめ)が行われる。

馬に乗って駆けながら的を射る「流鏑馬」には、五穀豊穣や無病息災の願いが込められている。宮崎神宮では1940年から続く恒例行事だ。

約230mある馬場には大勢の見物客が訪れ、射手が一辺約60cmの的を射る姿を息をのんで見守る。そして見事に的が射貫かれると、大きな歓声があがる。
見物客からは、「構えがかっこよかった」「馬の上で射るというのはすごく難しいんだなと思った」「ロケーションも素敵で、神秘を感じながら御神事に参加できてうれしかった」などの声が聞かれた。
音楽に合わせて馬が躍る「ジャンカン馬踊り」
春、三股町では、100年以上の歴史を持つ「早馬(はやま)まつり」が開催される。

無病息災と五穀豊穣を願う「ジャンカン馬踊り」では、花飾りと鈴を付けた馬が三味線などの音色に合わせて、足を上げたり、首を振ったりして踊る。

見学者は「躍動的で踊りが素敵で感動した」と祭りを楽しんでいた。
三股町「みまたんダービー」
三股町には競走馬の生産牧場もある。新緑のころ、町の魅力をPRしようと「みまたんダービー」が開催された。

会場では手作りの馬券や競馬新聞などで競馬が再現された。

「なりきりダービー」では小学生から60歳までの37人が馬のコスチュームで1周200mを駆け抜けた。参加者は「来年は調整を続けて自分のコースレコードを更新できるようにしたいです」と次回への意気込みを語っていた。
平安時代から続く農耕神事 美郷町「御田祭」
夏、美郷町では、田代神社の「神田」で牛馬を使って田をならし、田植えを行う「御田祭」が開催される。約1000年の歴史を持つとされる伝統的な祭りだ。

見どころは、2頭の馬が鞍をつけずに人を乗せて水田を駆け回る「牛馬入れ」で、しぶきを浴びると無病息災のご利益があると言われている。

この日も若者たちが馬にまたがり、水の張られた田んぼを勇壮に駆け回った。見学者は「御田祭は初めて来たが、馬入れ、牛入れは迫力があってすごく楽しめた」と話していた。

このあと神田では、早乙女姿の約150人がヒノヒカリの苗を丁寧に植えた。
日南市「飫肥城下まつり」
10月、日南市では「飫肥城下まつり」が行われる。

飫肥商家通りの約1kmを歩くパレードは、郷土芸能の「泰平踊」で幕を開ける。

馬にまたがった勇ましい女武者の登場に歓声が上がる。

2025年は三股町からジャンカン馬も参加し、祭りに華を添えた。
祭りの華「ミスシャンシャン馬」
宮崎の秋を彩る宮崎神宮大祭「神武さま」は、100年以上の歴史を持つ。

神武天皇の東征を再現した行列は宮崎神宮から瀬頭御旅所までを3時間ほどかけて約1200人が練り歩く。

祭りに華を添えるのは、新婚夫婦が鵜戸神宮をお参りする風習に倣った「ミスシャンシャン馬」だ。

その歴史は76年前に遡り、多くの新婦役と馬が、ともに歴史を紡いできた。
こうした祭り以外にも、宮崎県内には馬を身近に感じられるスポットが多数ある。2026年は午年。人々と馬の深い関わりの歴史を感じる年にしてみてはいかがだろうか。
(テレビ宮崎)
