自民党県連は、空席となっている衆議院富山1区の支部長選考を巡り、現職の田畑裕明衆院議員を除外するとした報告書を党本部に提出しました。

自民党県連の宮本光明幹事長は24日午後、党選挙対策本部の橘慶一郎副委員長とともに自民党本部を訪れ、古屋圭司選対委員長と面会。
今月13日に行った田畑議員の不適切な党員登録問題についての聞き取りやその後の会合を踏まえて作成した報告書を提出しました。

報告書には、富山市連の一部の校下支部から田畑議員を擁護する意見がある一方、今月18日の常任総務会で、田畑議員を選挙区支部長に選任しない方針を確認したことなどが盛り込まれたということです。

*自民党県連 宮本光明幹事長
「校下の支部長幹事長から田畑議員擁護の意見、常任顧問復帰の申し入れもあったが、次期富山1区選挙区支部長に選任しないことは覆る状況ではない。引き続き新たな支部長を選任させてほしいというのが1区の総意だと受け取った。そのままお伝えした」
これに対し、選挙区支部長を決める立場の古屋委員長は「丁寧に進めていきたい」と答えたということです。

*自民党選挙対策本部 橘慶一郎副委員長
「大変大事なことなので、まず聞いたということ。この後、丁寧に進めていきたいという話で受け取ってもらった」
富山市連が立ち上げた選考委員会は、田畑議員以外での人選を進めていますが、宮本幹事長は今後のプロセスについては白紙だとしていて、党本部が田畑議員を選任する可能性も残っています。
*リポート
「不適切な党員登録問題を受け1年以上空席となっている選挙区支部長のポスト。現職が優先とされるなか、今回の県連からの報告を受けて党本部がどのように対応するのか注目されます」
(富山テレビ放送)
