2025年は福島県でどんなことが起こったのか?受験生が飲酒運転の車にはねられ死亡した事故や、温泉宿に続く県道で雪崩が発生し一時孤立など、ニュースでこの一年を振り返る。

1月 JR郡山駅前受験生死亡事故

2025年1月、大学受験で訪れていた10代の女性が飲酒運転の車にはねられ、死亡した。
福島地裁郡山支部は、車を運転していた池田怜平被告が、赤信号を繰り返し無視したとして危険運転致死傷などの罪を認定。懲役12年の判決を言い渡し、刑が確定した。
被害女性の遺族は「あまりに刑が軽いと思います。危険運転をなくすためにも厳罰化、法改正を強く望みます。」とコメントしている。

実況見分に立ち会う池田怜平被告
実況見分に立ち会う池田怜平被告
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2月 福島市で雪崩れ・高湯温泉3人死亡事故

2月、最強寒波による大雪に見舞われた福島県。福島市土津温泉町の県道で2度、雪崩が発生した。一時孤立した、旅館の宿泊客など40人はヘリコプターによって救助された。

また、福島市高湯温泉では硫化水素中毒による死亡事故が発生。
ホテルの支配人など3人が源泉の点検のために山に入った後、死亡しているのが見つかった。3人の死因は司法解剖の結果、硫化水素中毒と判明した。
事故のあと高湯温泉観光協会は、再発防止に向けて源泉などの保守作業に関する独自マニュアルを作成している。

ヘリコプターによる救助の様子
ヘリコプターによる救助の様子

3月 強制起訴から9年、東電旧経営陣の無罪確定

東京電力の旧経営陣3人は、福島第一原発の津波対策を怠り、原発事故に伴う避難で近くの病院の患者を死亡させたなどとして強制起訴された。
1審と2審のいずれも無罪判決が言い渡され、検察官役の指定弁護士が上告最高裁判所は上告を退ける決定をし、武黒一郎元副社長と、武藤栄元副社長の無罪判決が確定した。
2024年に亡くなった勝俣恒久元会長は、最高裁がすでに裁判を打ち切る決定をしていた。
告訴人は会見で「このような判断がされたということは、原発事故の被害者を本当に踏みにじるという冷酷さを感じています」と述べた。

判決後の最高裁判所前
判決後の最高裁判所前

6月 トクリュウ事件相次ぐ

6月13日、福島市の中心部で行われた大規模な家宅捜索。警察が特殊詐欺事件などに関与した疑いでトクリュウのメンバーを逮捕した。
8月には、会津若松市のパチンコ店で約2600万円が盗まれる事件が発生。トクリュウグループが関与しているとみられ、警察はこれまでに13人を逮捕している。

福島市の中心部で行われた家宅捜索
福島市の中心部で行われた家宅捜索
福島テレビ
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