県は、訪問販売で水道修理や害虫駆除を行っていた呉市の水道修理などを請け負う訪問販売会社「and bee」に、特定商取引法違反で6カ月の業務停止命令を出しました。代表者に対しても同期間の業務禁止命令を出しています。

県によりますと、呉市西谷町にある水道修理や害虫駆除を請け負う訪問販売会社「and bee」(寺地海意代表)は、インターネット広告で低料金を表示し、依頼を受けた消費者に対し、不必要な作業を持ちかけるなどして高額な契約を締結させていたということです。

去年から今年10月末までの間に計118件の苦情・相談が寄せられていました。

同社は、作業終了後に契約書を交付するなど法律に違反する行為を行っていたほか、水回りの修理に関する知識がない消費者に対し、ネット広告では「2,500円から」と表示しておきながら、実際には40万円の請求をするなどの不適当な勧誘を行っていました。

また、ハチの巣の駆除としてインターネット広告上では「駆除料金3480円から」としながらも、「ハチの巣の撤去に8万円「さらに薬剤をまけば30万円」「全部で42万円かかる」と勧誘していました。

いずれの消費者からも、知識がないことから事業者の言うことを聞くしかなかったという趣旨の相談が寄せられていました。

また、県は、「and bee」に対し、苦情が入り始めてから2度にわたって業務を改善するよう指導を行いましたが、改善されなかったということです。

県は、消費者に対し、複数社から見積りを取り作業内容や料金をよく確認することや、高額な料金と思われる場合は、すぐに支払わず、消費者ホットライン(電話:188)で相談したり、支払った場合でも「クーリング・オフ」ができる場合もあるとしているほか、インターネット検索上位が必ずしも優良業者ではないとして、注意を呼びかけています。

テレビ新広島
テレビ新広島

広島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。