春の高校バレー全国大会の岩手県代表・男子の一関修紅は、性格もプレースタイルも対照的なミドルブロッカーを中心に、ベスト8以上を目指します。
春の高校バレー全国大会に2年連続16回目の出場の一関修紅は、前回の春高でレギュラーだった7人のうち5人が残る経験豊富なチームです。
2025年の一関修紅はどこからでも得点できるコンビバレーが特長。
攻撃を組み立てるのが3年生セッターの山崎凰駕選手です。
スタメンのアタッカー全員が1.2年生という若いチームを多彩なトス回しで引っ張ります。
一関修紅3年 山崎凰駕選手
「(2人のミドルブロッカーが)大事なところで決めてくれるし 強いメンタルも持っている。信頼して使っている」
頼れるミドルブロッカーがこの2人。-ーお茶目と真面目。仲の良さは光りますが、性格とプレースタイルは対照的です。
お茶目な三浦舜太選手は攻撃型のミドルブロッカー。
最高到達点は入学したとき300cmでしたが、現在、328cm。チームナンバーワンの高さを誇ります。
初めてスタメン入りしたのは1年前の春高全国大会でした。
一関修紅2年 三浦舜太選手
「(1年前の経験は)プラスになると思うし、自信を持っていけると思う。緊張せずに 自分の得意(高さ)を生かしたプレーがしたい」
一方、真面目な成田涼太選手は分析力に秀でたミドルブロッカー。
最近のテストで学年トップを取ったその頭脳はプレースタイルにも表れています。
一関修紅2年 成田涼太選手
「試合中はただプレーするんじゃなくて、考えるという部分は重視している」
得意とするのがブロック。相手を観察してデータを蓄積し高さや動きを読んでいきます。
タイプの異なるミドルブロッカーコンビ。互いを補い合い高め合ってきました。
一関修紅2年 成田涼太選手
「舜太は攻撃に関しては本当に尊敬できる部分でもあるし、追いつかなきゃいけない部分だなと思う」
一関修紅2年 三浦舜太選手
「成田さんは守備力がすごく高くて、攻撃もバランスの良い選手だと思う」
1年前の春高では悔しい初戦敗退。主力が残るチームで挑んだインターハイは予選敗退。全国での悔しさを晴らそうと努力を重ねてきました。
県勢の男子の全国大会での最高はベスト16。
どのチームも到達したことのないベスト8、そしてそれ以上を目標に掲げています。
一関修紅3年 山崎凰駕選手
「去年までは春高全国は『夢の舞台』、今年は『勝負の舞台』というふうに意識を変えてやってきた。勝利をつかんで笑顔で終われるように頑張りたい」
一関修紅3年 吉田史温主将
「全力でバレーボールをして、支えてくれた人たちにプレーで感謝を伝えたい。自分たちが(目標に)立てている全国ベスト8以上を達成できるよう、一戦一戦頑張りたい」
一関修紅は1月6日、富山県の高岡第一と対戦します。