田畑裕明衆院議員の不適切な党員登録問題を巡り、自民党富山市連は各校下支部の役員から意見の聞き取りを行いました。
市連はこれまで通り田畑議員を次期衆院選の公認候補となる選挙区支部長に選任しない方針としていますが、田畑議員を擁護する意見が複数あがり、これらを市連の総意として党本部に報告します。
田畑議員を巡っては、事務所が管理していた党員262人について本人に無断または架空で登録し、企業からの寄付金を党費に充てていた疑いが持たれています。
21日の会合は、党本部の指示で今月13日に行われた田畑議員への聞き取りについて執行部が説明し、説明責任が果たされたかや信頼回復がなされたかどうか意見を求めました。
会合は非公開で行われましたが、出席者によりますと、37ある支部のうち5支部8人が発言。
その多くが田畑議員を擁護する意見で、「すでに説明責任を果たしたと言えるのではないか」「国政では党の政調副会長として精力的に活動している」などの意見があったということです。
田畑議員を巡り富山市連は、今月18日の常任総務会で次期衆院選の公認候補となる選挙区支部長に選任しないことを改めて確認し、田畑議員以外の候補者を選ぶことにしています。
21日の会合である支部の役員が「常任総務会の決定に従う」と述べると、会場から賛同の拍手が起きたということです。
富山市連は一連の会合の内容を報告書にまとめ、今週中に党本部に報告することにしています。
＊自民党富山市連 藤井大輔支部長
「田畑議員を擁護する意見があるのは当然。一方で私たちが聞き取りをしている中では、市連の決定に従いたいという支部もかなりの数ある。有権者の判断も含めて総合的な判断を下していく」
田畑議員を巡っては、21日に地元の呉羽地区など13の支部が処分の解除や常任顧問の復帰を求める要望書を市連執行部に提出していて、自民党内の田畑議員擁護派との溝がある状況です。
（富山テレビ放送）
