◆新型護衛艦名は吉井川由来の「よしい」
長崎市の三菱重工業の長崎造船所で12月22日、海上自衛隊の新型護衛艦の命名・進水式が行われ、小泉進次郎防衛相が「よしい」と命名しました。
「よしい」の名前の由来は岡山県を流れる一級河川の吉井川が由来で、防衛省によりますと、艦名は海上自衛隊内の募集結果、各種検討を踏まえ防衛大臣が決定したということです。
旧日本海軍、海上自衛隊で岡山県の吉井川に由来する名前は初めてということです。
◆2026年度中に海上自衛隊に引き渡しへ
「よしい」は全長133メートル、基準排水量は3900トン、乗員は約90人を想定しています。防衛省が12隻建造を予定している、もがみ型護衛艦の12番艦で、防衛省などによりますと最新のステルス性を有し、コンパクトな船体で、機雷戦にも対応する機能を備えているということです。
建造費は11番艦の「たつた」(奈良県を流れる大和川の支流「竜田川」が由来 7月に命名・進水)とあわせて、約1166億円です。
「よしい」は2026年度中に海上自衛隊に引き渡される予定です。
<吉井川> 国土交通省資料より
吉井川は岡山県東部に位置する延長133キロの一級河川で、水源は岡山県鏡野町の三国山(標高1252メートル)です。奥津渓を抜けた後、津山盆地を東流し、香々美川・加茂川・吉野川・金剛川などの支川と合流しながら、岡山平野に至り、岡山市東区西大寺で児島湾の東端に注いでいます。