今年も残すところ2週間を切り、富山市内の飲食店では忘年会シーズンが本格化している。コロナ禍を経て変化した忘年会事情と、世代間で分かれる参加意欲について取材した。

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予約殺到、コロナ前より早期化する忘年会

富山駅前の繁華街。金曜日の夕刻、仕事帰りの人々が続々と集まり始めていた。最大80人の宴会プランがある富山市の中華料理店「我家的厨房Big5」では、12月の予約が連日100人を超える盛況ぶりだ。

「コロナ禍前よりも忙しい。12月の金曜・土曜の予約は10月中にほぼ埋まっている。だんだん早くなっている感じ」と同店の濱西吾一代表は語る。

今年特に目立つのが「忘年会の早期化」だ。例年より1カ月ほど早く予約が入り始めたという。この傾向は「路地裏酒場 丸坊主」でも同様だ。

「いつも12月ばかり忘年会の予約が多かったが、今年は11月から団体のお客様が多い。1カ月前倒しで予約が入ってきていると思う」と白倉彩英店長は話す。

民間の信用調査会社の調べによると、この冬、忘新年会を行う県内企業は57.13%と昨年より増加している。

若い世代ほど積極的?世代別の忘年会本音

忘年会への参加意欲について街で聞いてみると、世代によって大きな差が見られた。

「参加します。職場の飲み会がすごく好き。たくさん話したい」と話す20代会社員がいる一方で、「飲みたくない人もいるが、飲まないといけない雰囲気がある。みんなが参加しないなら参加しない」と消極的な意見も聞かれた。

40〜50代からは「今年最後の飲み、最後のしめ」「みんなで騒ぎたい」という前向きな声がある反面、「100%参加しない。1人でまったりしたい」との声も。

リサーチ会社が全国で行った調査によると、職場の忘年会に参加したいと答えた人の割合は20代が約7割で最多。若い世代ほど積極的という結果が出ている。意外にも参加意欲が最も低いのは50代だった。

「飲み会のノリについて行けない」「ハラスメントにつながらないか、若い世代に気を遣ってしまう」という理由が挙げられている。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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