福岡県宗像市の高校で4年前、当時2年生の男子生徒がいじめを訴えて自殺し、母親が当時の上級生らに損害賠償を求めた裁判で、19日、福岡地裁は当時の上級生1人に165万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。

東海大学付属福岡高校の剣道部に所属していた侑大さん(当時17歳、2年生)は、上級生から下着を脱がされるなどのいじめを訴え、2021年3月に自殺しました。

侑大さんの遺族が、いじめに関わったとされる当時の上級生4人に対し損害賠償を求めた裁判では、すでに3人と和解などが成立した一方、残る1人は「いじめではなくお仕置きだった」と主張し、請求の棄却を求めていました。

19日、福岡地裁はこの1人に対し、「侑大さんの尊厳を大きく損なった」などとして165万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。

また、侑大さんの遺族は19日、当時の顧問と学校法人に対しても「不適切な指導が自殺につながった」として損害賠償を求めて提訴しました。

テレビ西日本
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