トヨタ自動車グループの労働組合でつくる「全トヨタ労連」は、2026年の春闘について、6年連続で統一した賃上げの金額を示さずベースアップを要求する方針を固めました。

 およそ36万人が加盟する全トヨタ労連は、来年の春闘でベアを求めるものの、金額は各組合の判断に委ね、統一の要求額を示さない方針を固めました。

 全トによりますと、企業ごとの経営環境や課題の違いが大きくなっていることに加え、「トランプ関税」や続く物価高の影響で、経営環境がさらに厳しくなっているということです。

 全トヨタ労連は「厳しい環境の中でも賃上げを定着させるために、水準だけを高くするのではなく、いかに回答を引き出すかを重視した」として、組合員や職場の成長に繋がる「人への投資」を求めていくと強調しました。

 要求案は、1月16日の中央委員会で正式決定されます。

東海テレビ
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