最近、商業施設などで見かける青い箱、“捨てない社会”を目指し、不用品を無料で回収する取り組み「PASSTO(パスト)」が広がっています。
愛知県小牧市にある倉庫では、衣料品やぬいぐるみのほか、おもちゃの動作を道具を使って確認しています。
ゴミになるはずのものを使いたい人につなぐ取り組み「PASSTO」は、資源循環型社会を目指すエコな取り組みです。
東海3県では、名古屋の「でんきの科学館」、アピタ・ピアゴやイオンモールの一部店舗など440カ所にボックスが設置され、来店客から不用品を無料で回収しています。

対象となるのは衣類やおもちゃ、ファッション雑貨など様々です。
回収される不用品は1カ月で100トンにのぼり、倉庫でスタッフがリユース出来るものとリサイクルにまわすものを選別し、国内の古着店やリサイクルショップのほか、海外にも販売をして再び流通させています。

愛知県蒲郡市に本社を置くカーテン専門チェーン「サンレジャン」も、この取り組みに参加する企業の一つです。
サンローズの榊原功二社長:
「カーテンを無料で採寸・取り付けしています。2回、お客さまのお宅にお伺いすることがありますので、採寸時に不用品を入れるオリコンボックスを提供させていただきます。再度訪問する際に回収させていただく」

カーテンの買い替えは、家の中を整理するタイミングと重なるため、多くの不用品が集まるそうです。
榊原社長:
「大掃除のタイミングでもかなり不用品がまとめられて出るので、本サービスをご利用していただければ」
運営するベンチャー企業「エコミット」は、今後、マンションの共用部分や駅など、生活の導線に回収ボックスを増やしていきたいとしています。
ECOMMITの寛司絢子さん:
「捨てない社会を作ることを目指していまして、『パストする』ということを生活の身近な場所でできるようにしていきたい」
