富山県立大学でインターネット上での管理ミスによって学生の成績923人分が学内の学生にも閲覧できるようになっていたことがわかりました。
富山県立大学の小笠原司学長などの発表によりますと、学生の成績などを管理する教職員が利用しているクラウドサービスの設定ミスによって学内の全ての学生や教職員が成績などのファイルを閲覧できる状態になっていたことが、今月8日に学生の指摘でわかったということです。
閲覧可能となっていたファイルは253件で、このうち個人情報では工学部と情報工学部などの学生の成績情報923人分のほか単位互換で受講した他の学校の学生の単位取得状況91人分、非常勤講師の履歴書6人分が含まれていました。
また、このデータにアクセスした学生は過去半年間に23人いて、大学はデータの削除を依頼するなどしていて、現時点で個人情報が悪用された事実はないということです。
ただし、データの閲覧状況は6か月前より以前は確認が取れておらず、閲覧が可能となった時期については、最大で3年前の7月までさかのぼる可能性があるということです。
大学では学生からの問い合わせ窓口を設置するとともに、再発防止に向けシステムの変更を検討しています。