2026年1月5日に東京で開幕する春の高校バレー。
大分県代表・男子の大分南は、11月の県大会でチーム初となる3連覇を達成し、全国大会への切符を手にした。
選手たちを陰で支える存在がチームのキーマンになっている。
3年生中心の高さやコンビネーションを生かしたバレーボールが持ち味
「また春高で戦えるチャンスがあるというのはすごく嬉しいことですし、その切符を掴んだからにはまた頑張りたいという気持ち」こう話すのは3年・宮永晃宏選手だ。
2025年のチームは全国高校選抜の合宿にも参加したキャプテン・井出平をはじめ、最高到達点3メートル30センチ越えの芦谷など、3年生を中心とした高さやコンビネーションを生かしたバレーボールが持ち味である。
同じく3年の野々村志大選手も「この3年間練習してきたことの成果をしっかりと1球に込めてサーブを打ちます」と意気込みを話す。

受験のため一度はチームを離れた3年生が、ある決断
そんな3年生の中に特別な思いでこの大会に臨む選手がいる。
こちらは11月に行われた県大会決勝の実況である
「ベンチからサポートしているのはマネージャーの中村海斗さん。 インターハイのあと受験のためチームを離れました。自分で決めた進路だったけど、辞めることを告げた夜はずっと泣いていたそうです。ただ受験を終えて自分の心に残ったのは、みんなとまた春高に行きたい。その思いでした。いまはコートの外からチームを支えています」
マネージャーの中村さんは理学療法士を目指すため、夏の大会後に部活動を引退。
ただ、受験に向けて教室で面接練習をしているときも体育館から聞こえてくるバレーボールの音がずっと気になっていたという。

「どんな形であっても恩返ししたい」マネージャーとして選手をサポート
「どんな形であっても恩返ししたいなという気持ちがあったので、マネージャーとして戻る決断をしました」と語る中村さん。
いまは球出しや得点係のほか、対戦チームの分析など選手だった経験も生かして、サポート役に徹している。
ーーマネージャー・中村海斗さん
「(受験に)合格して戻ってきたときもみんなが『おかえり』と温かい気持ちで迎え入れてくれたのですごく感謝しています」

選手とマネージャー 一丸で目指すのは…
前回の大会では、初の3回戦進出を果たした大分南。
コートの中の選手だけでなくマネージャーも一体となって目指すのは…
ーーバレー部員全員
「春高日本一!」

