若手指揮者の登竜門とされる国際コンテストで優勝した岡山市出身の米田覚士さん(29)が12月16日、母校を訪問し後輩たちと一緒に校歌を演奏しました。
(校舎に向かう米田覚士さんと迎える森野啓司先生)
岡山市中区の岡山城東高校を訪れた米田覚士さん。恩師の森野啓司さんに出迎えられました。
16日は学校内で中庭コンサートが行われていて、森野さんからの声がけで米田さんの出演が実現しました。
(森野先生の音頭で)
「せーの、米ちゃーん」
(米田覚士さん)
「恥ずかしい」
米田さんは2025年9月、フランスで開かれた「ブザンソン国際若手指揮者コンクール」で優勝。世界的指揮者、小澤征爾さんらに次ぐ快挙で、16日は後輩らと一緒に校歌を演奏しました。
(ステージ上の森野啓司先生と米田覚士さんのやりとり)
・・・校歌を指揮してもらう
「指揮はしないです」
・・・しない?
「しないですよ、そんな、恥ずかしい」
・・・誰が指揮をする?
「指揮をするのは森野先生です」
・・・米ちゃんは何をするんですか?
「ピアノを弾きます」
・・・弾けるかな?
憧れの人との共演は生徒たちに大きな刺激を与えました。
(生徒は…)
「実際に会って、素敵で優しくて感動した」
「とても温かく、私たちの先輩であることが誇らしい」
(米田覚士さん)
「色々な視点を持ち、色々な角度から物事が見られるような人になりたいし、(後輩にも)なってもらいたい」
米田さんは16日には岡山を離れる予定で、2025年からはチェコのプラハに拠点を移すということです。