「天空の山城」が迎春準備です。高梁市の備中松山城で年末恒例のすす払いが行われました。
屋根に降り積もった落ち葉などが取り除かれていきます。標高約430メートルの臥牛山山頂付近にある高梁市の備中松山城。毎年この時期に、国の重要文化財に指定されている天守などの屋根の大掃除が行われます。
命綱を着けた作業員が高さ8メートルの屋根に登り、ほうきを使って1年間でたまった落ち葉などを丁寧に落としていったほか、瓦にひび割れなどの異常がないかチェックしました。
天守のある広場では、ネコ城主の「さんじゅーろー」も城がきれいになっていく様子を見守っていました。
(高梁市教育委員会社会教育課 三浦孝章係長)
「これで1年の汚れが落ち、すす払いができたので新年を迎える準備ができた。多くの人にまた来てもらえれば」
高梁市教育委員会によりますと2025年度の備中松山城の来場者は11月末時点で約4万8000人で、前年の同じ時期を上回っていて、外国人観光客や団体客が増えてきているということです。
新年を迎える準備が整った備中松山城は、12月29日から休みに入り、新年は4日から本丸に入場できます。