12月12日午前、青森県東方沖を震源とする地震があり、一時、宮城県にも津波注意報が出されました。

宮城県内で津波は観測されず、これまでに、目立った被害は確認されていませんが、気象庁は引き続き備えの徹底を呼びかけています。

「宮城県沿岸に津波注意報が発表されました」

石巻市の高台、日和山には、雪が降る中、避難する人たちの姿がみられました。

避難した人
「やっぱり来てみないと分かんないじゃないですか。1メートルって言ってるけど、1メートルじゃなかったりする場合もあるんで、やっぱ逃げてて、意識的にはすぐ逃げた方がいいのかなって」
「意識は高まっているので、警報・注意報を重く受け止めようかなと」

12日午前11時44分ごろ、青森県東方沖を震源とする地震がありました。 震源の深さはおよそ17キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.9と推定されています。

青森県八戸市や、宮城県内では登米市で、最大震度4を観測しました。

宮城県内で津波は観測されませんでしたが、青森県八戸港や北海道えりも町などで20センチの津波が到達しました。

東北電力によりますと、女川原子力発電所に影響はなく、2号機は通常通り、稼働を続けているということです。
青森県の東通原発にも異常はみられません。

宮城県内沿岸の合わせて10の市と町では、避難指示が出され、県が把握しているだけでも26人が避難所に避難したということです。

記者リポート
「在来線改札前には運行情報確認する人の姿がみられます」

東北本線や仙石線の在来線は、午後3時ごろまで運転を見合わせました。 東北新幹線には遅れが出ましたが、すでに解消されています。

利用客
「東日本大震災の被害がありましたので、何もないといいなと思って」
「運転再開して地震も来なければいいなと」

一方、沿岸部にある若林区の複合商業施設「アクアイグニス仙台」や、名取市の「かわまちてらす閖上」では、臨時休業の対応がとられました。

かわまちてらす閖上野菜畑マルシェ 阿部佳代子代表
「地震が来たら津波と意識して逃げられる体制を、各店舗準備していると思う」

気象庁は午後1時前に会見を開き、今回の地震について次のように説明しました。

気象庁
「今回の地震、北海道三陸沖後発地震注意情報、すでに発表しておりますが、この対象となる地震かというと、そういうものではない。あくまで後発地震注意情報はマグニチュード8クラス以上の大規模地震を対象に呼びかけをするものでありまして、今回の地震、マグニチュード6.7というところになっておりますので、対象の地震ではないというところにはなります」

こう説明した上で、引き続き巨大地震に備えるよう、呼びかけています。

県によりますと、これまでに目立った被害や、けが人などの情報は入っていないということです。

仙台放送
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