大阪地検のトップだった男が部下に性的暴行を加えた罪に問われている事件で、大阪地検は、起訴内容に「立場を悪用した」ことを追加したと明らかにしました。
北川健太郎被告(66)は大阪地検の検事正だった2018年、酒に酔って抵抗できない状態の部下の女性に性的暴行を加えた準強制性交の罪に問われています。
北川被告は初公判で起訴内容を認めましたが、およそ2ヵ月後に無罪を主張する方針に転じ、その後裁判は開かれていません。
検察は、検事正としての立場を悪用したことを、今年9月に起訴内容に加えていたと明らかにしました。
被害者の代理人によると、被害者がこの変更を要望したほか、PTSDを発症したとして準強制性交致傷の罪での起訴も求めています。