新潟県議会では原発再稼働をめぐる議論が続いていますが、エネルギーの消費地である東京では原発再稼働に関する言及が相次いでいます。
12月10日の衆議院予算委員会。国民民主党の玉木雄一郎代表が言及したのは、花角知事が容認する考えを示した柏崎刈羽原発の再稼働についてです。
【国民民主 玉木雄一郎 代表】
「柏崎刈羽原発に行っていただけませんか。首相が行って『大切なエネルギーを供給してくれてありがとう』と言葉をかけていただけるだけでも立地自治体も事業者も元気が出ると思うのでいかがでしょうか?私もお供しますよ」
【高市首相】
「新潟県知事に会ったばかりなのですが、お招きはございませんでした」
こう冗談を口にしながらも、高市首相は柏崎刈羽原発の再稼働の重要性を強調しました。
【高市首相】
「日本の立地競争力を強くしていく、家計の負担を減らしていくということを考えると柏崎刈羽原発の再稼働は国として極めて重要なことであると考えている」
一方、11月、原発が立地する柏崎市を訪れていた自民党の東京都議団。
【都議会自民党 小松大祐 都議】
「エネルギーの最大消費地としての責務を果たすべく、新潟県の発展に向けた東京都での協力はどうあるべきなのかについてもこれから都知事と詰めていきたい」
その言葉どおり、12月9日に行われた都議会の代表質問では…
【都議会自民党 増山あすか 都議】
「エネルギーの大消費地である東京で生活する都民や事業者の供給地に対する理解が十分だろうかという点について、改めて思いをはせることができるよう、都として電源立地地域や地域住民への感謝を示すことの大切さについて普及啓発すべきではないか。柏崎刈羽原発の再稼働や立地地域への貢献について知事の見解を伺います」
小池知事に対し、立地地域への貢献のあり方などについて問いただしました。
【小池都知事】
「新潟県知事が再稼働を容認するとの判断をされたことは非常に重みのあるもの、そのように受け止めている。エネルギーの大消費地である東京は都市活動に欠かせない電力の多くを他県からの供給に支えられていることを忘れてはいけない。電源立地地域を含めた地方の豊かな資源と東京の購買力と発信力を結び付けて日本全体の発展につなげている」
東京でこうした議論が続く中、花角知事が信を問う場として選んだ県議会では、最大会派自民党が再稼働容認を表明した花角知事を信任する附帯決議を提出する方向で調整に入り、地元同意の手続きは最終盤を迎えています。