新潟県村上市の『村上祭の屋台行事』がユネスコ無形文化遺産に登録されることが正式に決まりました。関係者は喜びを分かち合い、後世への伝統の継承を誓いました。
【長谷川珠子アナウンサー】
「ユネスコ認定を願うハチマキを巻いて気合いは十分です。きょうは地域の伝統が世界に認められる瞬間をみんなで見守ります」
12月11日、村上市で行われたのは無形文化遺産の登録を審議するユネスコ政府間委員会のパブリックビューイング。
【市民】
「決まればいい。待ち遠しい」
市民が心待ちにしていたのは『村上祭の屋台行事』の審議結果です。
300年以上前、江戸時代から続く村上市の伝統行事・村上大祭。太鼓や鐘の音に合わせて豪華絢爛なおしゃぎりが練り歩く、城下町村上の夏の風物詩です。
【市民】
「村上の誇り。最高」
この『村上祭の屋台行事』を含む4つの県の祭りについて、文化庁は去年、ユネスコに対し、すでに無形文化遺産に登録されている“山・鉾・屋台行事”に追加することを提案。
その後、ユネスコの評価機関が登録を勧告し、11日、インドで開かれた政府間委員会で登録の可否が審議されました。
そして。発表の時…
【長谷川珠子アナウンサー】
「今、ユネスコ無形文化遺産に正式に登録されました。会場には歓声と拍手がわき上がり、固い握手が結ばれました」
政府間委員会は『村上祭の屋台行事』を含む4件を無形文化遺産に追加登録することを正式に決めました。
【村上市 高橋邦芳 市長】
「村上の誇りがまた一つ増えたということで本当にうれしく思っている。訪れた方々に喜んでいただけるような、おもてなしもセットで提供できればいい」
【村上まつり保存会 渡邉明 会長】
「無形文化財だから人なんですよね。立派なおしゃぎりに携わった人がどうやって継承していくのか、ロマンを感じてもらえれば」
関係者は誇るべき文化の世界に向けた発信と後世への継承を誓っていました。