8日に青森・八戸市で最大震度6強を観測した地震の影響で、高さ70メートルの鉄塔が損傷したため、付近の48世帯に避難指示が出ています。
青森・八戸市から、大内由之記者が中継でお伝えします。
高さ70メートルの鉄塔は、4本の鉄柱により構成されていますが、そのうち1本の鉄柱の下から20メートルほどの場所に横一線、茶色い線が走りズレているように見えます。
ボルトの接続部分も破損が確認されたということです。
周辺は住宅地となっており、八戸市は近隣48世帯に避難指示を出しています。
住民からは「ちょっと怖いですよね。どういうふうに倒れるか」と不安の声が聞かれました。
鉄塔が倒壊する恐れがあることから、近くの国道45号線は午前0時半から一部で通行止めとなっていて、付近では朝から渋滞が発生しています。
一方、JR八戸線の高架橋を支える橋脚のコンクリートも一部崩落し、中の鉄筋がむきだしになっています。
地震から3日目となる11日も、現場では復旧作業が行われていますが、八戸線は八戸-久慈間の全線で当面の間は運休の見通しです。
10日夜も青森・五戸町では震度4を観測する地震がありました。
今後も引き続き、強い地震への注意・警戒が必要です。