神戸市のマンションで24歳の女性を殺害した疑いで逮捕された男の起訴を受け、女性の遺族がコメントを出しました。
谷本将志被告(36)はことし8月、神戸市中央区のマンションのエレベーターの中で女性(24)をナイフで複数回刺して殺害した罪などできょう(=11日)起訴されました。
谷本被告は逮捕時の調べで殺意を否認していて、2人に面識は無かったとみられています。
起訴を受けて女性の遺族がコメントを出しました。
以下がコメントの全文です。
「本日、犯人が起訴されたとの報告を受けました。逃走した犯人を逮捕し、起訴までもってきていただいたことに、まずは御礼申し上げます。
事件により私どもの生活は一変しました。日々、平穏を取り戻したいと思いながら過ごしていますが、娘がいない日常に慣れることはありません。
ふとした瞬間に寂しさや悔しさが襲ってきて涙が止まらないことがあります。
事件当初から、犯人に狙われ殺害された被害者として、娘のことが実名や直前の映像とともに大々的に報じられることも、家族にとっては耐え難いものでした。
最近では、心情に寄り添ったご対応に感謝しております。
これから裁判に向けた準備が進んでいくと聞いています。裁判でどのような結果になったとしても、娘が帰ってきてくれることはなく、娘がいない日常に変わりはありません。
ですが、そうであれば、せめて犯人には最大限厳しい処罰を受けてほしいというのが私どもの今の思いです」